沖縄県内の40代男性が熱中症で死亡する事案が発生した。熱中症による死亡例は2013年に70代の女性2人が亡くなって以来。県の担当者は重症化して医療機関を受診するケースが増えているとし、「『おかしい』と感じたら早めに対策し、重症化させないことを心掛けてほしい。意識障害があれば、ためらわずに救急車を呼んでほしい」と注意喚起している。 熱中症は、暑さで体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節がうまくいかなくなって起きる症状。運動中だけでなく、温度や湿度が高ければ、部屋にいてもかかる人もいて、沖縄では夜間も要注意という。 死亡に至る危険性もある重症度の高い患者が35人と多いのも特徴だ。内訳は男性が29人で女性は6人。年代別では70代以上が11人で最も多く、60代7人、50代6人、40代5人、30代4人、10代と20代は1人ずつ。発生要因では仕事での屋外作業中が11件、屋内・その他が10件、農作業8件、仕事以外の屋外作業が3件、屋外・その他2件だった。 体内の調節機能が未熟な幼児や、暑さやのどの渇きを感じにくい高齢者が重症化しやすいという。若い世代でも、睡眠不足や欠食時、二日酔いなどで脱水症状態の人は注意が必要だ。 県地域保健課の漢那歩主査は「めまいや立ちくらみなど異変を感じたらすぐに涼しい場所に避難してほしい」と強調する。 対処法として「衣服をゆるめ、氷などで首や脇の下、足の付け根を冷やす。自分で水分・塩分の補給ができなければすぐに医療機関へ」と呼び掛ける。その上で「普段から食事と睡眠をしっかりとり、適度な運動をして熱中症に負けない体づくりも大事だ」と話した。異常高温、しばらく警戒 本島地方に少雨情報 沖縄気象台によると、沖縄地方は平年よりも太平洋高気圧に覆われる日が長いため、晴れの日が多く、気温の高い日が続いているという。10日も県内各地で30度以上を観測した。 同気象台は10日午後2時半、沖縄地方に「高温に関する異常天候早期警戒情報」、また同日午後3時には、沖縄本島地方に「長期間の高温と少雨に関する沖縄本島地方気象情報第2号」を発表した。 気象台によると、沖縄本島地方では、33度以上の気温が観測されたり、予想される場合に発表する「高温注意情報」が、7月10日から8月10日までの約1カ月、毎日出された。 沖縄地方の7月の平均気温は、すべての地点で平年超え。8月も10日現在まで平年を上回っている。