【甲子園取材班】強豪相手によくやった−。興南高校が智弁和歌山と対戦した11日、甲子園球場の一塁側アルプス席には応援団が詰め掛け、声援を送った。惜しくも敗れたものの、得点を挙げるたびに歓喜の輪ができ、ピンチになると選手を励ました。 チームカラーのオレンジ色のポロシャツを着た父母や控え選手らのボルテージが最高潮に達したのが、一挙6点を取った三回の攻撃。ヒヤミカチ節の音色に乗り、メガホンをたたく手に力がこもった。 背番号1の川満大翔選手の母洋子さん(50)は「6点先制したので、いけるかと思ったが、相手も強かった」と悔しそう。保護者会の金城丈受会長(52)は「3年生は(春夏連覇後に)4年続けて甲子園出場できなかった時に『興南で野球がしたい』と入学してきた子たち。最後に花を咲かせてくれた」とねぎらった。 一方、那覇市の興南高校体育館では、在校生やOBら約400人が大型スクリーンで試合を観戦、声援を送った。野球部の吉住夏さん(16)=1年=は「負けて悔しいが、来年も甲子園でリベンジしたい」と決意。同校22期生の松本郁子さん(50)=浦添市=は「強い相手に健闘した。悔しさを忘れず、いい高校生活を送ってほしい」と語った。