簡単なフィットネスでさえ、日々やらなくていい言い訳を探す事に終始している私には、反省を通り越して驚愕(きょうがく)の実話。 ビニーはうぬぼれ屋で、自信家のボクサー。世界チャンピオンになった直後、交通事故で首を骨折し、瀕死(ひんし)の重傷を負う。「再起不能」と誰もが観念し、取り巻きたちが去って行く中、本人だけは諦めず、無謀にも復帰どころか王座奪還を目指す。 実話だから結果は分かっている。だが、その過程たるや「無理、無理、無理!」と叫びたくなるような過酷な選択の連続。ビニーの挑戦より、「諦めろ、ボクシングだけが人生ではない」と身内目線で見てしまう。「結果、うまくいったからいいけれど…」と、斜に構える観客にラストでビニーの覚悟が語られる。奇跡は行動した者にしか訪れない。(スターシアターズ・榮慶子)◇ミハマで上映中