新型コロナウイルス感染拡大の影響で巣ごもり需要が高まる中、おかずの一品やおつまみとして唐揚げが人気を集めている。沖縄県内の唐揚げ専門店では、2020年の売り上げが前年比1・3〜1・5倍に伸びたところもある。今後のテークアウト需要の伸びを見据え、店舗を増やす流れもある。(政経部・又吉朝香)

 県内唐揚げ専門店大手の「唐揚げ専門たけ田商店」などを運営する竹珠食品は、直営4店舗の20年の売り上げは前年比1・3倍になった。もともとつけ麺屋「三竹寿」を運営しているが、作業工程が多く、従業員の育成に時間がかかるなどの理由で一部店舗を唐揚げ店へ転換した。

 コロナ禍で打撃を受けた居酒屋などの経営者がテークアウト需要や人材育成に時間がかからない唐揚げ店にシフトしたいと、1年間でフランチャイズ(FC)の店舗を5店舗増やした。FCを含め「唐揚げ専門たけ田商店」「唐揚げ専門仲間商店」「元祖からあげ本舗 まるたけ」の計9店舗を運営する。今後も需要を見込み、本年度中に2〜3店舗増やす計画だ。

 具志堅昭士代表は「コロナ禍で外食を自粛しているファミリー層から特に人気がある。主婦が入りやすい店舗の雰囲気づくりや駐車しやすい設計にしたことも受けたのでは」と分析する。

 愛媛県に本店がある「からあげやカリッジュ」は県内に7店舗を構える。20年の売り上げは前年比1・5倍になった。コロナ禍のテークアウト需要で、ピークは午後5時ごろから閉店の午後9時。新都心店では平日100人、土日は200人以上が来店する。

 人気の骨なしからあげ(5個入り、税込み450円)はニンニクやショウガを使わず、しょうゆベースの味付け。2〜3カ月以内に新規に2店舗オープンする予定だ。

 新都心店の兼廣ともみオーナーは「沖縄の人はチキン好きのイメージがあり店を構えた。唐揚げ店が増えていてブームを感じる」と話した。

 県内スーパーでも唐揚げ需要は高まっている。フレッシュプラザユニオンでは、唐揚げを含む揚げ物類の売上が前年比の2〜3割伸びた。4月には日本唐揚協会(東京都)の「からあげグランプリ」で、八角など五つのスパイスを使用した「台湾風ですから揚げ」(税込み139円)が最高金賞に次ぐ金賞に選ばれた。兼田昌彦惣菜バイヤーは「『台湾風ですから揚げ』を食べて、旅行気分を味わってほしい」とPRした。