琉球銀行は1日、同行の法人向けインターネットバンキング「りゅうぎんBizネット」を利用する複数の法人が、琉銀を装った自動音声の偽電話で不正に他行に送金される事案が発生し、少なくとも1億円程度の被害が出たと発表した。1件で最大5千万円の被害も確認されているという。琉銀は当面、同ネットでの他行宛ての当日の振り込みを停止。「銀行側から電話やメールで顧客情報を確認することは一切ない」と注意を呼びかけている。

 同日、琉銀から情報提供を受けた県警がフィッシング詐欺事件とみて調べている。

 琉銀によると1日午前9時40分に利用者からの問い合わせで発覚した。琉銀ホームページなどに注意喚起情報を掲載し、同10時50分には同ネットの他行宛ての当日振り込みを停止した。ただ、停止前の同10時12分〜30分の間に数件の被害が確認され、うち1件は5千万円に上った。

 今回確認された手口は、琉銀のインターネットバンキングヘルプデスクを装う偽電話が、パスワードなどが更新されていない旨を告げた上で「管理者は1を、それ以外は2を押して」などと誘導。その後、偽の担当者につながりパスワードや契約情報を聞き出され、口座から他行に不正送金されたという。

 同行には午後1時までに不審な電話の問い合わせや相談が180件寄せられた。銀行システムへの不正アクセスや顧客情報の流出はない。同行は、当日扱いの他行への振り込みは当面の間、窓口でのみ受け付けている。

(政経部・川野百合子、社会部・豊島鉄博)