海洋進出を強める中国を念頭にアメリカ政府が、沖縄に駐留する海兵隊を改編し離島の防衛に対応する新たな部隊を創設する方針を固めました。
新たに創設されるのは「海兵沿岸連隊・MLR」で、小規模の部隊に分散し敵の艦艇などの進出を防ぐ離島の防衛に機動的にあたる部隊で2000人ほどの規模になります。
アメリカ軍は2022年3月にハワイで初めてMLRを創設していて、今後数年以内に沖縄の部隊を改編する見通しです。中国が海洋進出を強める中で抑止力を高めるとともに島しょ部の戦闘への対応力を強化する狙いがあります。
日本政府も沖縄の陸上自衛隊第15旅団を師団に格上げし先島諸島に新たなミサイル部隊を配備する方針を固めていて、県民の基地負担軽減に逆行する動きが加速しています。
日米両政府は日本時間の12日ワシントンで開催される外務防衛の閣僚協議2プラス2でこれら方針を確認する見通しです。