日本とアメリカの外務・防衛担当閣僚会議・2プラス2が日本時間の12日朝行われ、南西地域の防衛力強化に向け沖縄に駐留する海兵隊を再編して新たな部隊を創設することや自衛隊とアメリカ軍の共同訓練を増やしていくことが確認されました。
▽ブリンケン国務長官
「日本の戦略は新たな役割を担うための能力強化に投資し、アメリカとの防衛協力をより緊密なものにするという日本の決意を明確にしたものだ。我々は日本が2027年までに防衛費を倍増させるという決定を歓迎する」
日米の共同声明でアメリカのブリンケン国務長官は敵のミサイル発射基地などを直接攻撃できるいわゆる「反撃能力」の保有を含めた日本の新たな防衛戦略について、「日米同盟の抑止力を強化する重要な転換だ」と支持しました。
2プラス2では軍備強化や海洋進出を進める中国を念頭に、南西諸島の防衛態勢を強化するため沖縄に駐留するアメリカ海兵隊を2025年までに改編することや、南西諸島における日米の施設の共同使用を拡大することが確認されました。
海兵隊の改編ではキャンプハンセンとキャンプコートニーに新たに海兵沿岸連隊「MLR」が創設されます。
MLRは対艦・対空ミサイルを装備する2000人程度の部隊で、有事が起こる前から離島に分散し作戦を展開するとしています。
▽林外相
「南西諸島を含む地域で日米の施設の共同使用を拡大して共同演習・訓練を増加させる」
また2プラス2では嘉手納基地に隣接する嘉手納弾薬庫を自衛隊が使えるようにするなど施設の共同使用を拡大し、日米の共同演習や訓練を増やしていくことも確認されました。