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陸上自衛隊のヘリコプターが宮古島の沖で消息を絶った事故で、現場海域では民間のサルベージ船が機体を引き揚げ原因究明のカギとなるフライトレコーダーが回収されました。

現場周辺の海域で民間のサルベージ船などによる作業が始まってから4日目の5月2日の正午前、深さ106メートルの海底に沈んでいた機体が海面に姿を見せました。

自衛隊特有の迷彩色や日の丸が確認できるものの、機体はどの部分か判別できないほど壊れていました。

機体の中からフライトレコーダーが回収されサルベージ船は午後2時過ぎに平良港に接岸しました。

事故原因の究明に向け今後飛行状況の解析などが行われるとみられます。

10人が乗ったヘリコプターの事故では6人の遺体が引き上げられ、このうち5人の身元が判明しています。

2日は機体の主要部分が引き揚げられたあとも機体の残骸や隊員の装備品とみられるものが回収されましたが、人の姿は確認されておらず現場周辺の海域では行方がわからない隊員の捜索活動が続く見通しです。