去年、沖縄警察署で投石などを繰り返して警察車両や掲示板を壊した罪に問われている男に対し、那覇地方裁判所は懲役1年6か月・執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。

この事件は去年1月、沖縄市でオートバイを運転中に警察官と接触した男子高校生が右目を失明する大けがをしたことに端を発し、沖縄警察署の周辺に集まった一部の若者が投石などを繰り返して警察の車両や掲示板などを損壊したものです。

このうち暴力行為等処罰法違反の罪で起訴された犯行当時特定少年だった20歳の被告の判決公判が9日に那覇地裁で行われました。

小野裕信裁判官は「被告人は犯行に及んだ上、周囲の若者にも犯行を煽る現場の仕切り役だった」として懲役1年6か月・執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。

弁護側は罰金刑が妥当だと主張していて「控訴するかどうか被告と相談して決めたい」としています。

事件をめぐっては22歳の暴力団員の男が逮捕・起訴され、少年14人が書類送検されています。