先月、宮古島沖で陸上自衛隊のヘリコプターが消息を絶った事故で、陸上自衛隊は11日、回収されたフライトレコーダーに大きな損傷はなく、データの解析を進めている事を明らかにしました。

事故を巡っては今月2日、海底に沈んでいた機体の主要部分が引き揚げられ機内からフライトレコーダーが回収されていました。

▽森下泰臣陸上幕僚長
「現在私が招致している限り重大な欠陥があったとは承知していない」

森下陸上幕僚長は会見でフライトレコーダーについて飛行を記録する装置に不具合や重大な欠陥はないとの認識を示しデータの抽出と解析を行い事故原因の究明を進めている事を明らかにしました。

また、引き揚げられた機体が事故機のものであると断定されたということですが損傷の程度から事故の原因を特定できる状態ではないと説明しました。

この事故ではこれまでに乗っていた隊員10人のうち6人の遺体が引き上げられ身元が特定されていて陸上自衛隊は残る4人の捜索に全力を尽くしたいとしています。