先週行われた県マスターズ陸上では97歳の亀濱敏夫さんが100mと200mに出場し年齢を全く感じさせない力強い走りを見せ見事完走!会場を沸かせました。

会場には亀濱さん以外にも沢山の挑戦を辞めないアスリートの姿がありました。

金メダリストに教えを請い、日本記録を狙うため沖縄への移住を決めた71歳の陸上選手がいます。

ストライドの大きな走りで200mを走り切ったのは上田隆さん71歳。

上田隆さん(71)
「400mと300mハードルの大分県記録を持っている。日本記録とは約5秒差がある。結構大きいのでそのタイムを縮めたい。そういう目標を持って速い方に習えたらと思って沖縄に来た」

74歳以下のクラスの400mと300mハードルで大分県記録を持つ上田さん。

自身のタイムを伸ばすために今年5月に故郷の大分県から沖縄へ移り住みました。

移住後は物流倉庫で仕分けのアルバイトをこなしながら練習していて、この日も午後2時から競技場でもくもくと汗を流します。

上田隆さん
「ニュースで沖縄の譜久里さんの事を知っていた。偶然九州大会の時目の前にいたので『良かったら一緒に練習させてもらえないですか』と声をかけた」

上田さんが師事するのは世界マスターズ4×100mリレーの金メダリスト譜久里武さん。

沖縄の陸上界を牽引し続ける譜久里さんのもと、フォームの改造、スピードアップに取り組んでいます。

譜久里武さん
「本当に沖縄に来るとは思っていませんでした。70歳を過ぎても常に研究熱心で貪欲。とにかく誰よりも練習しています。僕自身も上田さんからパワーをもらっていて、上田さんみたいに貪欲に好きな陸上を続けていきたい」

金メダリストも驚きのバイタリティを持つ上田さん。先日の県マスターズ陸上では沖縄ならではの雰囲気に刺激を受けたようです。

上田隆さん
「(沖縄は)年配の方が楽しみながらやっている。大分県だと80歳以上で出ている人が少ない。一番凄いと思ったのは90代の選手。走るという事は両足が一時的に浮いている状態。そういう形で走れるというのが凄い。そういう風になりたい」

夢は大きく400メートルの日本記録更新でし。

上田隆さん(71)
「日本記録を狙いたい。70歳〜74歳の間では無理だと思っているので、75歳で日本記録を出したい」

最後の集合写真71歳の飽くなき挑戦はまだまだ続きます。