大晦日に秋田県男鹿市で行われる、男鹿のナマハゲ行事。ナマハゲが地区の家、一件一件を訪ね、住人のその年の怠惰を戒める行事で、子どもが泣き叫ぶ様子は全国的に有名です。

そんなナマハゲと深い関わりを持つのが、男鹿三山の一つ、真山(しんざん)の中腹に位置する、真山神社。樹齢1000年の御神木や、なまはげが住むと言われる“お山”への入り口、そしてそれを含む広大な土地をもち、独特な雰囲気を醸し出しています。

今回はそんな真山神社の様子をフォトレポート!この神社ならではの魅力をお伝えしていきます!

雪の真山神社の様子をお届け!!

真山神社があるのは、秋田県北西部に位置する男鹿市。日本海に突き出た男鹿半島の大半を占め、豊かな自然に囲まれているのが特徴。12月に入ったばかりのこの日。この時期の男鹿としては珍しく、なんと雪が降っていました!逆に天候に恵まれたかもしれません。

真山神社1

男鹿駅から車で15分ほど、山道をいき、真山神社へ向かいます。真山神社があるのは、男鹿半島の中ほどに位置する真山の中腹。周囲には、男鹿のナマハゲを伝える資料館“なまはげ館”や、大晦日のなまはげ問答が体験できる“伝承館”、男鹿の伝統的な暮らしに触れられる“里暮らし体験塾”が立ち並んでいます。

真山神社22

真山神社23

真山神社24

真山神社含め、ナマハゲ/なまはげ(※1)についての興味を「これでもか!」といえるほど深められる場所となっているので、時間に余裕を持って向かうのが良さそうです。

(※1  男鹿では神事に関するものをナマハゲ・観光に関するものを“なまはげ”と表記します。)

さて、それでは真山神社を巡っていきましょう。真山神社には、なまはげ館などと共有している大きな駐車場があるので、車でいく際にも安心です。

真山神社18

こちらの駐車場から真山神社は目と鼻の先。駐車場にはこんな立て札が立っていました。

真山神社19

大きな門の前には休憩所が。門を潜り狛犬に挟まれた階段を登ると、右手に真山神社の社務所が見えてきます。

真山神社27

真山神社15

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なんだかこの狛犬、エジプトの壁画に描かれていそうなラインをしていますね。気になる……。

真山神社27

社務所には、記念撮影用のナマハゲ面も置いてありました。社務所では、大晦日のナマハゲ行事の際にナマハゲに捧げられる“日本酒・真山”が販売されています。ここでしか手に入らないお酒で、その年によって味が違うのが特徴なんです。ボジョレ・ヌーヴォーみたいですね。ちなみに、取材時に販売されていたお酒はフルーティーでおいしい日本酒でした。

御朱印にもナマハゲが描かれています。御朱印は2種類あり、もう一方は御神木・榧の木が描かれていました。

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御神木・榧の木があるのは、社務所の写真・左側に伸びる小道を行った先。少し寄り道をしてみましょう。

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山林の中、細い道を通り抜け、開けた場所に着くと見えてきたのは、真山神社の御神木である榧の木。樹齢1000年以上といわれ、男鹿の風土の影響か、長い年月を生き抜いた結果かは定かではありませんが、真っ直ぐ上に伸びる通常の榧の木と違い、横に大きく広がっているのが特徴です。社務所にはこの榧の木に成った実も販売されていました。

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このまま進み階段を降ると、なまはげ問答が体験できる“男鹿真山伝承館”へ繋がります。

真山神社6

真山神社2

今回は真山神社を巡っていきたいので、社務所の前まで引き返します。

真山神社16

途中には真山神社に関するお話の立て札もありました。立て札によると、

景行天皇の御代(紀元前14年ごろ)に、北立視察にきた武内宿禰という人物がこの、真山(当時は涌出山(わきいでやま)と呼ばれたそう)に登り、指名達成、国土安泰、武運長久を祈願して、神様を祀ったのが始まりだそう。

歴史を重ねていく中で、仏教が広まり修験場とされるように。その頃は“赤山明神”という名だったとのこと。その時々の統治者から大きな人気をあつめ、周囲に栄えていきました。

その後、明治時代になり、神仏分離令により元の神域へもどり、赤城神社から“真山神社”へと変化していったとのこと。そうして現在まで営みを続け、国家安泰、五殻豊穣、海上安全、勝運の守護神として崇敬されています。

真山神社8

真山神社12

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拝殿の左横に伸びるのは、本殿へと通じる道であり、“お山かけ”として親しまれている、登山口。かつては修験場として利用されていました。頂上に向かうにはかなりの時間を要するようで、時間や天候の関係で今回は断念。暗い雪道……怖いですよね…。

2月に行われるなまはげのお祭り“なまはげ柴灯まつり”では、この場所から何体ものなまはげがやってくるそう。

なまはげ柴灯まつりで山から降りてきたなまはげは、真山神社の神楽殿がある広場へ向かい祭りを行います。

真山神社10

真山神社11

なまはげ柴灯まつりでは、男鹿の民家が1年に燃やす量の薪を1日で使い、盛大に炎を焚くといいます。大迫力なんでしょうね……。一度参加してみたいところです。こちらでは過去にマツログへ掲載された、なまはげ柴灯まつりのレポートを紹介いたします。ご興味のある方はご覧になってみてくださいね!

過去のなまはげ柴灯まつりの様子はこちらから

おわりに

ナマハゲとふか〜い関係にある、真山神社。真山神社自身の歴史も深く、日本の伝統文化に興味がある方にとっては、とっても楽しい場所になると思いますよ。また御朱印集めをされている方も、ここにしかないナマハゲが描かれた御朱印は、ぜひともゲットしたいもの。

なまはげに関する施設あり、立ち寄れば、たちまちナマハゲのことが好きになってしまいます。秋田を訪れた際は、少し足を伸ばして立ち寄ってみてはいかがでしょうか?