永井豪氏の漫画『デビルマン』を、『夜は短し歩けよ乙女』『夜明け告げるルーのうた』などの湯浅政明監督が新たにアニメーション化する『DEVILMAN crybaby』(2018年初春、世界同時配信)のメインキャストが2日、都内で開催されたイベント『Netflixアニメストレート2017』で発表された。主人公・不動明役には内山昂輝、飛鳥了役には村瀬歩が決定。イベント会場には湯浅監督、内山、村瀬が顔を揃え、オーディションの裏話で盛り上がった。

 内山は「湯浅監督とは『ピンポン』でもお仕事させてもらっていたので、またご一緒できてうれしいです。ですが、不動明役と聞いて、驚きまして、オーディションには行ったんですが、明役は受けていなくて。飛鳥了役を受けただけだったので…」と、テストなしで役が決まったことに一瞬、戸惑ったことを告白。

 すると湯浅監督が「裏でいろいろありまして、言っちゃっていいのかな」とニコニコしながら、飛鳥了役のキャスティングは内山と村瀬の「決戦投票みたいな感じになった」と暴露。「村瀬さんの人間じゃないような何かが混じったようなしゃべりがいいかな、と決まりかかると、内山さんを推す声も多くて。じゃ、内山さんがデビルマンやっちゃえば面白いんじゃない、という話しが出て、それいいね、と盛り上がって、勝手に会議で決まりました」。

 これを聞いて内山は「歴史があって、皆が知っている原作を湯浅監督が手掛ける、周りからも期待されているタイトル。僕が明で大丈夫かなと思いながら臨んでいました」と複雑な思いを吐露。それでも湯浅監督は「実際やってもらって、やっぱり面白いなって思った」とあっけらかんと応じ、内山の表情もようやくほぐれていった。

 村瀬は「オーディションの時から、つくり手側の面白いものを作ってやるぞという思いが伝わってきていて、やりがいも感じました。伝説的な作品なのでプレッシャーもあったんですが、監督の作る世界にのめり込んで、毎回アフレコは面白いなって思っています」と、話していた。

 この2人の声が入った新たなPV(第2弾)が解禁され、不動明と飛鳥了が運命の宴に参加したことで、悪魔(デーモン)に襲われ、デビルマン(悪魔人間)に変身するという、原作で最も有名なシーンの一部をダイジェストで観ることができる。「それは力の歴史だった」「暴力の世界。弱さは死を意味した。強いものだけが生き残る」「今、歴史が蘇る」といったナレーションが流れる中、異形のデーモンたちが人間を襲うシーンや、飛鳥了がデーモンに向けマシンガンを乱射するシーンなど、暴力的なシーンが、フラッシュバックのように展開。さらに「選べ! 明! お前が信じていいのは俺だけだ!」という飛鳥了の言葉に、「俺は悪魔ではない! 俺は…デビルマンだ!」という不動明の叫びが続き、2人の“その後の運命”を予見するような内容になっている。

■内山昂輝(不動明役)のオフィシャルコメント
テレビで観られないようなものが観たい。普段ぼくが一観客として望んでいることの一つですが、正にそんなヤバいアニメが出来上がりつつあると思います。以前『ピンポン』でお世話になった方々とまた一緒にお仕事できること、本当に幸せなことです。早く『DEVILMAN crybaby』が世に出て、世界中の大人のみんなにびっくりしてほしいです。

■村瀬歩(飛鳥了役)のオフィシャルコメント
日本のマンガを代表する作品に参加させていただけるのが夢のようです。既に収録が始まっているのですが、毎回鮮烈な内容と攻めた表現に役者としても全力で挑ませていただいています。原作の色褪せない世界観が現代に蘇るとどうなるか楽しみにお待ちください。飛鳥了としての声が皆さんに届く日が僕自身とても楽しみです。