女優の広瀬すず(19)が、松田聖子(55)の名曲「瑠璃色の地球」(1986年)でCDデビューすることが決定した。主人公の声優を務めるアニメーション映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』(18日公開)で同曲を歌うシーンがあり、「もともと歌が本当に苦手で…。私にとっては難しい曲でしたが、練習していくうちにどんどん楽しくなっていきました」とコメント。9日に発売されるオリジナル・サウンドトラックに、役柄の及川なずな(CV. 広瀬すず)名義で収録される。

 岩井俊二監督の傑作ドラマを劇場アニメ化する同作は、“繰り返される夏の一日”を描くラブストーリー。脚本は『モテキ』『バクマン。』の大根仁氏が担当し、総監督はアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の新房昭之氏が務める。

 「瑠璃色の地球」(作詞:松本隆、作曲:平井夏美、編曲:武部聡志)は、1986年に発売された松田の13thアルバム『SUPREME』に収録され、同年の第28回日本レコード大賞で最優秀アルバム賞を受賞。人類の平和や地球への愛などの壮大なテーマを歌っており、これまでに多くのアーティストによりカバーされてきたほか、合唱曲としても親しまれてきた。

 劇中では、なずなが、クラスメイトの島田典道(声:菅田将暉)との駆け落ちの道すがら、幼い頃から母が口ずさんでいたという「瑠璃色の地球」をアイドルさながらに披露する。現実から飛び出したかのようなイマジネーションあふれるアニメならでは演出と融合した映画オリジナルの編曲で歌われ、町から逃げ出したなずなの切ない思いを感じさせる、優しく透き通る広瀬の歌声が印象的なシーンだ。

 歌に苦手意識のあった広瀬は「映画の中でなずなもお母さんが歌う姿を見てこの曲を覚えたと言っていますが、私も母とカラオケへ行って練習をしました。母も口ずさみながら一緒に歌ってくれました」と感謝。歌う場面について「なずなが想像するファンタジーな世界の中で気持ち良く歌っている姿が本当にかわいいらしいんです。ただ、実際に試写室で私の歌声が流れたときは、『このシーン早く過ぎて!』と思いました(笑)」と、恥ずかしさもある様子で、「やっぱり歌は苦手です! 私の歌がCDになるのは最初で最後かもしれません! 今回は、本当に貴重な体験をさせていただきました」と語った。

 企画・プロデューサーの川村元気氏は、同曲を使用した理由について「『東京でふたりで暮らそうよ』。脚本の大根仁さんが書いた、なずなの切なさと希望が入り混じるせりふを読んだ時に、ふと『瑠璃色の地球』のメロディーが頭に流れてきました。そして監督たちが灯台と海をモチーフにした美術設定を描いてきた時に、松本隆さんの歌詞がそこにカチッとはまり、なずなの気持ちを表すのはこの曲しかないと思いました」と説明。新房昭之総監督は、「アニメでしか生み出せない世界観の中で響く、広瀬さんの歌声はドラマチックでとてもすてきでした」と絶賛している。