女優の武井咲が主演するテレビ朝日系ドラマ『黒革の手帖』(毎週木曜 後9:00)。10日に放送される第4話では、高嶋政伸演じる大手予備校理事長・橋田常雄がメインで登場する。作品ごとに個性の強い人物を巧みに演じ、俳優界きっての“怪優”としてその名を轟かせている高嶋。今作でも、一度見たら忘れられない髪型とともに、その底知れぬ魅力をいかんなく発揮する。

 派遣先の銀行から表沙汰にできない借名口座のリストを盾に、1億8000万円もの金を横領し、銀座にクラブ「カルネ」をオープンさせた原口元子(武井)。銀座・最年少ママとして快進撃を見せる元子だったが、その欲望は収まらず、銀座の最高峰クラブ「ルダン」を手に入れたいと思うようになる。

 そのためには、さらに金がいる。そこで、全国に8万人もの生徒を抱える大手予備校『上星ゼミナール』の理事長にして、東林銀行世田谷北支店の借名口座に3億円を超える隠し預金を持つ橋田を次のターゲットとして狙うのだが…。

 「私はママに惚れている」。そう告白してきた橋田から「ルダン」の購入資金を引き出そうと画策する元子。しかし、思惑通りに動かないのが橋田という男の手強さ…。逆に橋田は、元子に対して金よりも“真実の愛”が欲しいと激しい奇襲を仕掛けてくる。

 橋田は、とにかく執念の人。大手予備校チェーンを一代で築いたその手腕と強引さで「欲しいものは必ずものに」してきた男だ。その凄まじいエネルギーは、元子さえも圧倒する勢い。

 高嶋は橋田という人物について「女性と金に対する執着心。その2つを演じ分けることが橋田という男の奇っ怪さと人間臭さ、面白さだと思います」と話し、「武井さん演じるド迫力の元子と、どうすれば互角に渡り合えるか…それが一番のテーマでした。キャラクターにこだわり過ぎて元子と渡り合えないならキャラなど捨ててしまおう。とにかく元子の呼吸だけに集中し、あとはなりふり構わず感じたままに演じました」と、振り返る。

 元子と繰り広げたバトルシーンについては「武井さんがお創りになった変幻自在な元子の理性と狂気、そして思想に圧倒されました。元子に取り憑かれ、魅入られ、心奪われ…あれ、僕もう虜(とりこ)になってますね(笑)」と役柄さながらに武井の魅力に引き込まれたことを明かし、「完全に雄になった橋田と元子のスリリングな駆け引きをどうぞお楽しみくださいね」と期待感をにじませた。