俳優の志尊淳がトランスジェンダー“女子”を演じるNHK総合のドラマ10『女子的生活』(1月5日スタート、毎週金曜 後10:00、全4回)のメインビジュアルが公開され、志尊本人と原作者の坂木司氏がそれぞれコメントを寄せた。特に坂木氏は「もともと顔立ちの良い方だとは思っていましたが、志尊さんがきちんとメイクされた姿を見たら本当にびっくりしました。主人公の“みき”そのものなのです」と大絶賛している。

 坂木氏の同名小説が原作の同ドラマは、“かわいい女子的な生活”に憧れ、田舎から都会の神戸に出てきたヒロイン・みきは、ファッション通販会社でOLとして働きはじめるのだが、同級生だった後藤という男が現れ、共同生活を送る羽目になり、日常が騒がしくなる。なぜなら彼女は、男性として生まれながらも女として生きることを選び、なおかつ男に興味がなく、好きになるのは女性、という“ややこしい“状態のトランスジェンダーだったのだ。

 性別は男性だが、見た目はスラリとした美人系女子のみきを演じる志尊は、「まずは女性になるという事をしっかりと意識し、外見の面では表情の作り方、所作、歩き方、体型の維持、肌のケアも入念に行い、女性として生きるということに徹しました。男性として無自覚に生きてきたこれまでの自分にとっては想像以上に困難な作業でした」と語る。

 役作りの過程は「内に秘めている女性性を探すという作業でもあり、自分とは何か他者とは何かを考えるまでに至りました。今までアタマでしかわかろうとしていなかったことが、実感としてわかったことは大きかったです」と、自身の成長につながる手応えをつかんだ様子。

 「好きなものを好きと言う。なりたい自分になる。違いを認め合う。今を大切に生きる。誰でも人を愛する気持ちは同じく尊く、他者を想うことによって人は成長出来る。この作品に込められたメッセージを“みき”の生き様を通して、伝えることができればと思っています」とアピールしていた。

■原作者・坂木司氏のコメント

もともと顔立ちの良い方だとは思っていましたが、志尊さんがきちんとメイクされた姿を見たら本当にびっくりしました。主人公の“みき”そのものなのです。けれどさらにびっくりしたのは、彼が動いているところを拝見してからです。立ち居振る舞いにさりげない仕草。声の出し方。そのひとつひとつが女性のカリカチュアではなく、きちんと現実的な“女の子”でした。それを支えているのはトランスジェンダー指導の西原さつきさんと、すばらしいスタイリストさんやメイクさん方です。男性の考える“女の子っぽさ”ではなく、すらりとしたスタイルの志尊さんに似合うよう考えられた、リアルなスタイリング。作者の想像を超えた、すばらしい“みき”でした。