代表取締役、代表取締役社長、社長……これって何が違うの?突然ですが、クイズです。会社を代表する役職といえば何?
「当然、『社長』でしょう!」と思ったアナタ、それでは、「教えて!goo」の「代表取締役、代表取締役社長、社長。これらの違いは?」という質問には、答えられるだろうか?

これに対して、
「代表取締役、会社を代表して契約等の行為を行うことができる人だから、不測の事態を考えて複数の人に代表権を与えてます」(g4330さん)、「代表取締役は法律に基づくもの。社長は法律に基づかないもの」(boseroadさん)、「『社長』は社内のルールですから、『代表取締役』ではない平の『取締役』でもなれますし、役員ではない『従業員』、たとえば『執行役員』などでもなることができます」(jactaさん)などの回答が寄せられたが、果たして正解は? ということで、会社の登記に関する業務全般に関与し、「会社法」にも詳しい司法書士に話を聞いてみることにした。

■法律のプロが解説

お答えいただいたのは、司法書士法人コスモの山口里美さん。

「まず『代表取締役』とは、法律上、株式会社を代表する取締役のことを指します。『代表取締役』は、法律上、会社を代表するものとして『業務に関する一切の裁判上又は裁判外の行為をする権限』を有していると定められています」(山口さん)

では、「代表取締役社長」や「社長」とはどう違うのだろう?

「『代表取締役社長』は法律上定められたものではなく、慣例上使用されてきた名称にすぎません。『代表取締役』を複数選任している場合に、その中の一人について“会社のトップ”であることを明示するために使用することが多いようです。また『社長』も、法律上定められたものではなく、文字通り“会社のトップ”たる職責上の地位を明示するために使用されている名称にすぎません」(山口さん)

法律で定められた「代表取締役」は1社に1名とは限らないので、差別化するために「代表取締役」や「社長」を使うことが多いようだ。しかしながら、実際の業務決定権がなくても「社長」の名称をつけられている人もいるので、「社長」を相手に取引をする際には、その実態を見極める必要があるとのこと。

■番外編。「代表取締役会長」って何?

さらに、「代表取締役会長」という肩書もあるが、役割が何なのか聞いてみた。

「『代表取締役会長』も、法律上定められたものではなく、慣例上使用されてきた名称ですが、取締役会の議長である代表取締役を指すことがあります。この場合の『代表取締役会長』の役割は、取締役会を運営し、統括することです。また、『代表取締役会長』は『代表取締役社長』を退いてから、名誉職的な位置づけで就く役職を指すことがあります。この場合は、『代表取締役会長』は、『代表取締役社長』の業務執行を監督する役割を担うことが多いようです」(山口さん)

意外と知らない肩書の意味。さて、あなたの会社のトップは何と名乗っているだろうか?

(酒井理恵)

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)