葬儀をテーマにした中学受験の入試問題を教育者ではなく葬儀社に聞いてみた2月から中学受験のシーズンに突入する。そこで今回は中学受験に出題された問題の中でも、特に葬儀や死をテーマにした問題を紹介する。新型コロナウィルスによって、今まで以上に病気や死について考える機会が多かった今年度だからこそ、タイムリーと言えるかもしれない。

ただこれについて誰に聞くべきか悩んだ。本来であれば教育者や受験のプロが相応しいのかもしれないが、今回は違った観点での回答が得られるかもしれないと考え、心に残る家族葬という葬儀のサービスを提供している葬儀社に話を聞いてきた。

■江國香織さんの短編集 『すいかの匂い』の『弟』

「江國香織さんの短編集『すいかの匂い』の『弟』は、弟の葬儀に参列した姉の物語で、実際に入試に出題されています。ちなみに姉の年齢は30歳前後で、弟を荼毘に付したあと、家に戻って喪服を脱ぎ、一息ついたあとに仰向けに寝転がりながら、幼い頃に亡くなった祖母の葬儀中に弟と一緒に遊んだ葬儀ごっこを思い出す場面から始まります」(心に残る家族葬)

具体的にはどんなあらすじなんだろうか。

「葬儀社である私がいうのも変ですが、葬儀ごっことはいえ実際の葬儀さながらにリアルに描かれています。物語では故人役、遺族役、火葬場のスタッフさん役、火葬するための火の役を、一人で複数演じており、葬儀から火葬するまでの流れを何度も繰り返しているうちにテンションが上がっていきます。特に火の役は布団を使い、『ゴー』と言いながら故人に覆いかぶさり火葬を演出するのですが、そこで二人に爆笑が生まれます」(心に残る家族葬)

続きが気になってきた。ここから先はネタバレなので要注意。

■葬儀や死が、受験生の心にどう響くのか

「葬儀ごっこはエスカレートし、弟をいじめていたいじめっ子の葬儀ごっこをして気分を晴らそうと話が盛り上がります。しかし、弟は最初は楽しく火の役を演じていたのですが、次第にかわいそうになり、泣き出してしまいます。葬儀を遊びにしてしまう子供の無邪気さや純粋さ、それでもやっぱりいじめっ子をかわいそうと言い出す弟、弟を失った姉の喪失感や弟を思いやる気持ちが複雑に絡み合う作品になっています」(心に残る家族葬)

「ちなみに江國香織さんの短編集の『つめたいよるに』の『デューク』という、愛犬の死を描いた作品も入試に出題されており、こちらもおすすめです」(心に残る家族葬)

興味がある方は実際に手にとってみてはどうだろうか。

■前代未聞の受験

今年の受験生は新型コロナウィルスの影響を大きく受けている。昨年の学校休校から始まり、塾は対面授業からオンラインに変更したことで受験生及び親御さんはそれらへの対応を迫られた。また勉強の動機づけにもなる学校見学は制限された挙げ句、今回の緊急事態宣言下での受験は、体調管理にも今まで以上に気を使うだろう。

今年、受験の受験生とご家族の方々はかつてない形でご苦労をされたことだろう。
受験が終わった方も、これから受験を迎える方も、後悔が残ることのないよう祈るばかりだ。

専門家プロフィール:心に残る家族葬 葬儀アドバイザー

火葬料も含まれた追加費用のかからない格安な家族葬を税込み14万3000円から全国で執り行っている。24時間365日受け付けており、寺院の手配や葬儀後の各種手続きなどのアフタフォローにも対応。

ライター o4o7

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)