税理士に聞いた!フリマアプリで得た収入と無職の場合の確定申告確定申告の時期がやって来る。会社員ならともかく、オンライン上で物品の売買ができるフリマアプリで得た収入がある人も申告をする必要があるだろう。「教えて!goo」にも、「メルカリ、確定申告は必要でしょうか?」と質問が寄せられていた。以前「教えて!gooウォッチ」で公開した「無職でも確定申告は毎年必要?」によると、無職の人は確定申告ではなく住民税の申告が必要だとか。では、住民税はどのように申告すればよいのか。両者について、浅野千晴税理士事務所代表の浅野千晴さんに、詳しく聞いてみた。

■フリマアプリで得た収入の確定申告

フリマアプリで得た収入の場合、売った物によって確定申告の要否が異なるようだ。

「確定申告の要否は、フリマアプリで売る物が『日常生活のために購入したものであるかどうか』が重要なポイントになります。金額の大小ではなく、『バーゲンで買ったけれど一度も着ていない洋服』や『状態がきれいだけど、もう使わない子どものおもちゃ』など、生活上必要で買った物を売っても、新品、中古を問わず税金はかかりません。ですから、マイカーを買い替えるために自動車を売り、収入が100万円あっても申告する必要がないのです」(浅野さん)

生活必需品ならば、申告の必要がないという。

「一方、貴金属や宝石、骨とう品などで一組(一個)の価格が30万円を超えるものを売買した場合は、課税対象になるので注意が必要です。また、家にある物を断捨離して売った程度ではなく、定期的に出品していて、明らかに商売を目的としていると判断されると、税務署から問い合わせが来ることがあります」(浅野さん)

会社員で小遣い稼ぎのためにフリマアプリを利用している場合、売った物や収入により、申告が必要になるのだろうか。

「会社員の場合、フリマアプリを使って継続して転売などを行い、お給料以外の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要になります。『所得』とは、フリマアプリで売った金額ではありません。例えば、コートを10,000円で買い付け、13,000円で売れたとします。梱包費、送料、出品手数料などを合わせた諸経費が1,500円だとすると、13,000円(売れた値段)−10,000円(コートを仕入れた値段)−1,500円(諸経費)=1,500円が儲け(所得)となります。この儲けが1年間で20万円を超えると申告が必要になります。仕入の際にかかった交通費や、販売するためにかかった費用も、諸経費に含めることができます」(浅野さん)

専業主婦の小遣い稼ぎの場合も、「所得」によるのだろうか。

「専業主婦だけでなく、仕事をしていない学生なども含め、同じく『所得』によって申告の要否が変わってきます。年間所得が33万円未満の場合は申告の必要がありませんが、33万円以上38万円未満の場合は住民税の申告、38万円以上の場合は確定申告が必要になります。38万円以上の場合は住民税の申告も必要ですが、所得税の確定申告をすれば、税務署が自動的にお住まいの市町村に通知してくれるため、住民税の申告を省略することができます」(浅野さん)

小遣いの場合は、年間所得を33万円未満におさえたほうが得かもしれない。

■無職の人は確定申告?住民税?

無職の人の申告は、どうしたらよいのか。

「無職でも、ご家族の扶養に入っている人は申告の必要がありません。扶養に入っておらず無収入の人、もしくは年間所得が33万円未満の人は、住民税の申告をすると国民健康保険の減免や国民年金の免除など、行政のサービスを受けることができます。住民税は、2月1日〜3月15日まで、お住まいの市町村で申告することができます」(浅野さん)

浅野さんは、「現在無職でも、昨年の間に仕事を辞めた人は、確定申告をすると納めていた税金が戻ってくる可能性がある」と補足してくれた。該当する人は、忘れずに確定申告をしたい。

●専門家プロフィール:浅野 千晴
会計事務所、外資系企業に勤務し、英文経理、海外へのレポーティング、財務書類作成などを担当。平成16年、出産を機に埼玉県新座市に浅野千晴税理士事務所を開業。コミュニケーションを大切にしながら、きめ細かい対応を心掛けている。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)