新潟でかかせない秋の味覚「かきのもと」(有希科学株式会社提供)

 おしゃれなレストランでは、食べられる花「エディブルフラワー」が食材としてサラダなどに使われていることがありますが、日本にも古くからエディブルフラワーがあるのを知っていますか?新潟市にある業務用洗浄剤メーカーの公式Twitterが、地元を代表する秋の味覚である菊の花「かきのもと」を紹介しました。

 日本にはまだまだ、全国区になっていない「郷土の食材」が数多くあります。地元では当たり前に食べていたものが、別の土地ではまったく知られていない、というのもよくある話。

 今回、新潟名物の食用菊「かきのもと」をTwitterで紹介した有希化学株式会社は、新潟県唯一の業務上洗浄剤メーカー。食品や機械、金属や建物内外など、さまざまな「洗う」をサポートする洗浄用の薬剤を開発・製造・販売しています。

 そんな有希化学の公式Twitterが「新潟県民ならこれが何かわかるはず……!」と、地元民あるあるネタをツイート。添えられた画像には、鍋の中に赤紫色の花びらがいっぱい入っています。

かきのもとのツイート(スクリーンショット)

 これは新潟名産の食用菊「かきのもと」。「袋菊」という、花びらが筒状になったタイプの菊で、新潟県から山形県にかけて栽培されているものです。各地で品種改良されており、新潟市を中心とした地域では「かきのもと」、長岡地方では「おもいのほか」、山形県では「もってのほか」や「延命楽」などと呼ばれているようです。

 かきのもとは、食べる前に茹でるという下ごしらえが必要。ツイートに添えられた画像は、その下ごしらえの様子です。酢水が入った鍋を火にかけ、ちぎった花びらを入れて一煮立ち。これで色が鮮やかになり、独特のシャキシャキした食感が生まれます。

 おひたしにするのが一般的ですが、天ぷら(かき揚げ)にするのも美味。有希化学公式Twitterの中の人によると「祖母の家ではおひたしのほかに、お味噌汁にしていました」とのこと。また、寄せられたリプライの中には、混ぜご飯の形で「菊ごはん」にする、というものもありました。彩り豊かなご飯になりそうですね。

 筆者も新潟で「かきのもと」、山形で「もってのほか」を食べましたが、えぐみもなく、シャキシャキした食感が非常に印象的。クセもないので、意外と色々な料理に使えそうな気もしました。

 関東など大都市圏でも、時折この食用菊がスーパーに並んでいるのを目にすることがあります。もしお店で見つけることがあったら、試してみると「菊ってこんなにおいしいの?」と驚くと思いますよ。

<記事化協力>
有希化学株式会社(@Yuki_Chemical)

(咲村珠樹)