木彫りのスリムな猫をライバル視?モッシリ猫ちゃんも一緒にハイチーズ

 スリムな木彫りの猫の横に、並んで写っているのはリアル猫のあかねちゃん。両者を比べると、あかねちゃんがちょっとだけモッシリとしていますが、それぞれ違う良さがあって、2匹ともとてもかわいらしいです。

 写真の撮影者は、スリムな木彫りの猫の作者であり、あかねちゃんの飼い主でもある、彫刻家の土屋仁応さん(@Yoshimasa_Tsu)。

 土屋さん宅には、全部で5匹の猫ちゃんたちが生活しており、あかねちゃんはかつて土屋さんに保護された猫ちゃん。現在およそ5歳になる、穏やかな性格の猫ちゃんです。

あかねちゃんの普段の様子

 当時はアトリエの作業机にて、「スリムな猫」の制作中。普段猫ちゃんたちは、このアトリエで過ごしており、それぞれお気に入りの場所でくつろいでいます。

 お腹が空いてるときや、かまってほしいとき、人同士で会話しているときなどに、視界に入ってきて存在をアピール。スリムな猫を彫る様子を見ていたであろう、あかねちゃんも、何か思うところがあって、机にのってきたのでしょうか。

 たくさんのものが置かれた机上でも、うまくよけて、何も倒すことなくスルスル歩くあかねちゃん。制作中のスリムな猫の横でふと立ち止まります。

 スリムな猫は写実的でなく、猫のミステリアスな雰囲気の表現を目指した作品でしたが、「隣に実物の猫が並ぶと『あれ?ずいぶんスリムだな?』と、当初思い描いていた完成のイメージが揺らぐような気がしました」と、土屋さん。

木彫りの猫とリアル猫の対比が面白い

 そんな土屋さんの気持ちを知ってか知らずか、何かを言いたそうな顔で、じっと座って動かないあかねちゃん。その様子に何だか「写真撮って」と言われているような気がして、思わずたくさん撮ってしまったそうです。

 撮影した写真を見てみると、その体型のコントラストがますます面白く感じ、ツイッターで紹介したところ、投稿には6万件を超える「いいね」が付くなど、大きな注目を集める結果となりました。

 返信欄には「『あたしのほうがモデル向きよ』というアピールを感じる」「『悪かったね、スリムじゃなくて 』って言ってる目をしてる」と、あかねちゃんの心情を予想するコメントが多数寄せられています。

土屋さんの彫刻作品

土屋さんの彫刻作品

 ところで、土屋さんの彫刻作品は、主に動物や空想上の生き物をモチーフに制作されており、どれも外面の繊細さや美しさはもちろん、内に秘めた生命の力強さのようなものを感じます。

 もしかするとあかねちゃんは、土屋さんが魂を込めた作品が発するオーラをキャッチし、先輩猫としてライバル視したのかもしれません。「どっちも違って、どっちもいい」。もしもあかねちゃんと話せたら、そのように伝えてあげたいと思った筆者でした。

<記事化協力>
土屋仁応 / Yoshimasa Tsuchiyaさん(Twitter:@Yoshimasa_Tsu / HP:https://yoshimasatsuchiya.com/)

(山口弘剛)