1本だけ本物の小枝が混じっている(こばさん提供)

 粘土は自在に形を変え、細かいディティールも表現できる優れた造形材料。粘土で植物を作るクレイフラワーは、薄い葉や花びらまでもリアルに表現され、本物と区別できないほどの作品があります。

 クレイフラワー作家がTwitterに投稿した、たくさんの小枝の写真。実はこの中に1本だけ、本物の小枝が入っているんですが分かるでしょうか?

 クレイフラワー作家の「こば」さんが粘土で作った、たくさんの小枝。表面にはシワがより、枯れて乾燥した様子を再現しているのが分かります。

粘土で作った小枝(こばさん提供)

 小枝は全部で50本ほど。オータムアレンジのクレイフラワー作品に使うため、3〜4時間ほどで作り上げたといいます。

オータムアレンジの材料(こばさん提供)

 作り上げたところで、こばさんは少々いたずら心を起こし、ペットのチンチラ用のかじり木を1本混ぜて写真を撮影。見た目のモデルにもなっているため、どれが本物の小枝なのか見分けがつきません。

 早々にギブアップした筆者に対し、こばさんは「手前にある、ほかより細い枝が本物です」と教えてくれました。改めて見てみると、確かに本物と比べ、粘土の枝は表面にあるシワの寄り方が微妙に違うような気もします。

正解はこちら(こばさん提供)

 これらの小枝を使ったオータムアレンジの写真も見せてもらいましたが、リアルに作り上げた50本の小枝は主役でなく、ほかの様々な落ち葉や実といった要素の土台になるような存在に過ぎません。

完成したオータムアレンジ(こばさん提供)

 完成すると、存在を意識しなくなってしまう小枝。リアルな作品づくりには、そんな意識しないような部分までしっかり作り込むことが重要なのだと意識させられますね。

小枝の存在は目立たない(こばさん提供)

 主役だけでなく、それを支える要素まで丁寧に作り込むこばさんのクレイフラワー。細かい部分まで観察し、造形に反映させることで、よりリアリティある作品に仕上がるのかもしれません。

<記事化協力>
こばさん(@kobahandmade)

(咲村珠樹)