2022年1月21日(金)〜2月3日(木)に東京国際映画祭(TIFF)と国際交流基金アジアセンターの共催で《食》にまつわるアジア映画と東京国際映画祭「CROSSCUT ASIA」部門のアンコール特集「CROSSCUT ASIA おいしい!オンライン映画祭」が、オンラインで2部構成の特別編として復活開催される。
2014年から2019年の6年間にわたり、さまざまな切り口でアジア映画の特集上映を行ってきた本映画祭。今回は、「CROSSCUT ASIA特別編“おいしい”アジア映画特集」部門と「CROSSCUT ASIAアンコール」部門として東南アジアを代表する映画監督たちによる《食》をメイントピックとした映画7作と、これまでのTIFF「CROSSCUT ASIA」部門で上映され好評を博した作品6本の計13プログラムを無料配信。
さらに、これらの《メインメニュー》とは別に「国際交流基金東南アジア拠点のスタッフのリアルなランチ報告の各国ランチレポート 」「在日の各国大使館での料理にまつわる大使館インタビュー」「各作品監督とのオンライントーク」「東南アジア各国の食文化を掘り下げた記事」などを《スペシャルメニュー》として動画やテキストの記事で公開する。

《メインメニュー》第一部:CROSSCUT ASIA特別編 「おいしい」アジア映画特集
『アルナとその好物』
鳥インフルエンザの調査旅行に出かけることになったアルナが、友人らとインドネシア各地の名物料理の食べ歩きを計画する男女4人のロードムービー。
『バロットの大地』
亡父の遺言で広大なアヒル農場を相続することになった息子。家を出て都会でミュージシャン暮らしの彼は売却するつもりで農場を訪れるが、雄大な風景の中で心が揺れはじめる。
『カンパイ!日本酒に恋した女たち』
長らく「女人禁制」と言われてきた日本酒の世界。そんな伝統的かつミステリアスな世界で新しい世代の女性たちが輝く姿を通じて、観る者たちに今を生きる勇気と、さわやかな感動を与えてくれるドキュメンタリー。
『愛のスープ』
料理が苦手であるにもかかわらず、高級レストランで働くことになったミニー。自分のミスで下げてしまった店の評価を挽回するため、宮廷料理人だった曾祖父の秘伝のスープのレシピを求めて奔走する。レストランの厨房事情も覗ける、ハートフルコメディ。日本初上映作品。

『デリシャス!』
フィリピンのネグロス島・バコロドにて、借金のカタとしてイタリアンレストランが郷土料理の店に転身。鮮やかなプレゼンテーションのネグロス料理にグルメも唸る、目にも美味しいロマンティックコメディー。日本初上映作品。

『川は流れを変える』
カンボジアの3人の若者の暮らしを追うドキュメンタリー。漁村での魚の乱獲、借金と貧困、森林破壊といった社会問題をあぶり出しながら、人々が日々食べ、働き、生活を紡いでいく姿を映し出す。
『ワンタンミー』
中年料理評論家が、食の取材を通じてシンガポールの伝統と発展、そして自身のキャリアや人生も見つめ直す。ワンタン麺、ラクサ等の多様な麺料理、フィッシュヘッドカレーやナシレマといった多民族性が垣間見える料理等ストリートフードの数々を、ドキュフィクションとして描く意欲作。日本初上映作品。

《メインメニュー》第二部:CROSSCUT ASIAアンコール
『カンボジアの失われたロックンロール』
クメール・ルージュによって弾圧されるまでのカンボジアのポピュラー音楽史を1950〜70年代まで辿った貴重な音楽ドキュメンタリー。

『インビジブル』
真冬の福岡と旭川でロケを敢行し、日本滞在の4人のフィリピン人(日本人と結婚したリンダ、不法滞在労働者のベンジー、ホストのマヌエル、建設作業員のロデル)を描いた話題作。
『ピート・テオ特集』
『15Malaysia』は、ピート・テオが企画・統括した、15人の監督たちによるオムニバス作品。ヤスミン・アフマドの遺作『チョコレート』をはじめ、マレーシア社会をさまざまな角度から切り取った短編が並ぶ。ピート・テオが関わった短編なども併映。
『タン・ウォン〜願掛けのダンス』
神様に願掛けをした4人の高校生が、チームを組んでタイ伝統舞踊を舞うことに。素人ダンサーたちが猛練習の果てに掴んだものは‥‥。
『三人姉妹 (2016年版)』
Netflixの『恋に落ちない世界』の女性監督ニア・ディナタが、1956年の名作『三人姉妹』を現代に置きかえて描く華麗なミュージカル。個性の異なる美しい三姉妹の結婚話が快活に展開する。

『罠(わな)~被災地に生きる』
2013年11月、巨大台風ヨランダがフィリピンを直撃して大災害をもたらした。被災地に生きる人々に寄り添い、人間の尊厳を問う作品。

「CROSSCUT ASIA おいしい!オンライン映画祭」は、2022年1月21日(金)〜2月3日(木)にオンラインにて開催。
開催概要
主催 :東京国際映画祭、国際交流基金アジアセンター
開催期間 :2022年1月21日(金)10:00〜2月3日(木)23:59(日本時間)
©The Japan Foundation / Tokyo International Film Festival All Rights Reserved.
字幕 :日本語、英語 ※一部作品には東南アジアの複数言語の字幕が付きます
視聴:無料 ※一部作品は視聴対象国に制限があります
公式サイト crosscutonline.jfac.jp
※2022年1月18日(火)12:00から視聴登録開始

鳥インフルエンザの調査旅行に出かけることになったアルナが、友人らとインドネシア各地の名物料理の食べ歩きを計画する男女4人のロードムービー。旅先のジャワ島では黒スープ、カリマンタン島では蟹入り麺等、数々の料理に出会う。
監督:エドウィン
出演:ディアン・サストロワルドヨ、オカ・アンタラ、ニコラス・サプットゥラ
協力:大阪アジアン映画祭
©CJ Entertainment, Palari Films
視聴可能国: 日本、インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、ミャンマー、フィリピン、ベトナム、ラオス

亡父の遺言で広大なアヒル農場を相続することになった息子。家を出て都会でミュージシャン暮らしの彼は売却するつもりで農場を訪れるが、雄大な風景の中で心が揺れはじめる。タイトルの「バロット」とは、孵化しかけたアヒルの卵を茹でて食べるフィリピンのソウルフード。
監督:ポール・サンタ・アナ
出演:ロッコ・ナシノ、ロニー・クイゾン、ヴィンセント・マグバヌア、アーチ・アダモス
©Solar Pictures
視聴可能国:全世界(フィリピンを除く)

長らく「女人禁制」と言われてきた日本酒の世界。そんな伝統的かつミステリアスな世界で新しい世代の女性たちが輝く姿を通じて、観る者たちに今を生きる勇気と、さわやかな感動を与えてくれるドキュメンタリー。
監督:小西未来
出演:今田美穂、千葉麻里絵、レベッカ・ウィルソンライ
配給:シンカ
©2019 KAMPAI! SAKE SISTERS PRODUCTION COMMITTEE
視聴可能国:インドネシア、カンボジア、タイ、ベトナム、ミャンマー(※こちらの作品は日本では視聴不可)

料理が苦手であるにもかかわらず、高級レストランで働くことになったミニー。自分のミスで下げてしまった店の評価を挽回するため、宮廷料理人だった曾祖父の秘伝のスープのレシピを求めて奔走する。イスラム教徒が多いタイ深南部の料理が目に楽しく、レストランの厨房事情も覗ける、ハートフルコメディ。
監督:クリアンクライ・モンウィチット
出演:ハッサウィー・パッカポーンパイサーン、サッサニー・ウィラチャット、ピティサック・ヤオワナーノン、スッティダー・カセームサン・ナ・アユッタヤー
©MPictures Co., Ltd.
視聴可能国:日本、インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、ブルネイ、ラオス

フィリピンのネグロス島・バコロドにて、借金のカタとしてイタリアンレストランが郷土料理の店に転身。鮮やかなプレゼンテーションのネグロス料理にグルメも唸る、目にも美味しいロマンティックコメディー。
監督:ジェイ・アベリョ
出演:エンジェル・ジェイコブ、クリスチャン・バスケス、ぺケ・ガリャガ
視聴可能国:全世界

カンボジアの3人の若者の暮らしを追うドキュメンタリー。漁村での魚の乱獲、借金と貧困、森林破壊といった社会問題をあぶり出しながら、人々が日々食べ、働き、生活を紡いでいく姿を映し出す。
監督:カリヤネイ・マム
©2013 MIGRANT FILMS and The DOCUMENTATION CENTER OF CAMBODIA
視聴可能国:全世界(米国を除く)

中年料理評論家が、食の取材を通じてシンガポールの伝統と発展、そして自身のキャリアや人生も見つめ直す。ワンタン麺、ラクサ等の多様な麺料理、フィッシュヘッドカレーやナシレマといった多民族性が垣間見える料理等ストリートフードの数々を、巨匠エリック・クー監督がドキュフィクションとして描く意欲作。
監督:エリック・クー
出演:コー・ブーンピン、ビル・ティオ、タミー・チュウ
©Zhao Wei Films
視聴可能国:全世界
作品情報
クメール・ルージュによって弾圧されるまでのカンボジアのポピュラー音楽史を1950〜70年代まで辿った貴重な音楽ドキュメンタリー。生存者へのインタビューやアーカイブ映像を駆使して歴史が甦る。
監督:ジョン・ピロジー
出演:シン・シサモット 、ロ・セレイソティア 、バイヨン・バンド
視聴可能国:全世界(ベトナムを除く)

真冬の福岡と旭川でロケを敢行し、日本滞在の4人のフィリピン人(日本人と結婚したリンダ、不法滞在労働者のベンジー、ホストのマヌエル、建設作業員のロデル)を描いた話題作。
監督: ローレンス・ファハルド
出演:アレーン・ディゾン、セス・ケサダ、ベルナルド・ベルナルド、JM デ・グズマン
協力:福岡市
©Solar Pictures
視聴可能国:全世界(マレーシアを除く)

『15Malaysia』は、ピート・テオが企画・統括した、15人の監督たちによるオムニバス作品。ヤスミン・アフマドの遺作『チョコレート』をはじめ、マレーシア社会をさまざまな角度から切り取った短編が並ぶ。その他、ピート・テオが関わった短編『Vote!』、『Malaysia Day: Slipstream』、『Here in My Home』、『I GO』も併映。
監督:ヤスミン・アフマド、ホー・ユーハン、アミール・ムハマド、ライナス・チャン、リュウ・センタック、デスモンド・ン 、カマル・サブラン、タン・チュイムイ、ウー・ミンジン、ジェームス・リー、ベンジー&バヒール、ジョアン・ジョン、カイリル・バハール、ナム・ロン、スレイマン兄弟、ベンジー・リム、ピート・テオ、ヤスミン・アフマド、ホー・ユーハン、カマル・サブラン
視聴可能国:全世界

東京国際映画祭で『スナップ』(2015)や『私たちの居場所』(2019)が上映されたコンデート監督の作品。神様に願掛けをした4人の高校生が、チームを組んでタイ伝統舞踊を舞うことに。素人ダンサーたちが猛練習の果てに掴んだものは…。“タン・ウォン”とは踊りを始める前に構えるポーズのこと。
監督:コンデート・ジャトゥランラッサミー
出演:ソンポップ・シッティアージャーン、シリパット・クーハーウィチャーナン、ナタシット・コーティマナスワニット、アナワット・パッタナワニットクン、ナッタラット・レーカー
©Song Sound Production
視聴可能国:日本、インドネシア、カンボジア、シンガポール、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、ラオス

Netflixの『恋に落ちない世界』が記憶に新しい女性監督ニア・ディナタが、1956年の名作『三人姉妹』を現代に置きかえて描く華麗なミュージカル。個性の異なる美しい三姉妹の結婚話が快活に展開する。
ミュージカル|2016年|インドネシア|124分|インドネシア語・英語|字幕:日本語・英語
監督:ニア・ディナタ
出演:シャンティ・パレデス、タラ・バスロ、タティアナ・アクマン、リオ・デワ
ント、ルベン・エリシャマ、リチャード・カイル
©KalyanaShiraFilms / SAFilms
視聴可能国:全世界

2013年11月、巨大台風ヨランダがフィリピンを直撃して大災害をもたらした。被災地に生きる人々に寄り添い、人間の尊厳を問う作品。
監督: ブリランテ・メンドーサ
出演:ノラ・オーノール、フリオ・ディアス、アーロン・リベラ
視聴可能国:日本、インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、ラオス