日本時間1月24日22時30分、米アカデミー賞ノミネート作品が発表された。この記事では作品賞にノミネートされた10作品をまとめて紹介。昨年の2022年に公開され、すでに配信で鑑賞できる映画から、これから劇場公開が控えている作品まで、目が離せないラインアップとなっている。

米アカデミー賞作品賞ノミネート映画 予告映像まとめ [95th Oscar 2023] 01. Best pictures 米アカデミー賞 作品賞ほか8部門ノミネート

『西部戦線異状なし』
かつてのアカデミー作品を原作の母国で改めて映画化

2022年9月12日 トロント国際映画祭にて初上映 2022年10月28日Netflix全世界配信開始

エドワード・ベルガー監督(『パトリック・メルローズ』『ぼくらの家路』)による、第一次世界大戦の西部戦線で戦う若きドイツ軍兵士パウルの物語。原作は、エリッヒ・マリア・レマルク著による1928年のベストセラー書籍「西部戦線異状なし」。

Netflixで独占配信されている本作は、第95回アカデミー賞において、作品賞ほか、脚色賞(エドワード・ベルガー、レスリー・パターソン、イアン・ストーケル)、撮影賞(ジェームズ・フレンド)、作曲賞(フォルカー・パーテルマン)、美術賞、音響賞、視覚効果賞、メイク・スタイリング賞、国際長編映画賞の計9部門ノミネートを果たした。

Netflixは、第95回アカデミー賞において、『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』では長編アニメーション賞にノミネート、『ブロンド』では主演アナ・デ・アルマスが主演女優賞にノミネートなど、Netflixで独占配信中の8作品で、全16ノミネートを獲得した。

あらすじ
第一次世界大戦中の欧州。祖国のために戦おうと意気揚々と西部戦線へ赴いた17歳のパウル。だがその高揚感と志は、最前線の凄惨な現実を前に打ち砕かれることに。

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Netflixにて独占配信中

監督:エドワード・ベルガー/原作:エリッヒ・マリア・レマルク/出演:フェリックス・カメラー、アルブレヒト・シュッヘ、アーロン・ヒルマー
配信中 Netflix

02. Best pictures 米アカデミー賞 作品賞ほか3部門ノミネート

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
革新的な3D映像を生み出した大ヒット作の続編

2022年12月16日 米国公開  全世界興行収入:2,054,734,732ドル (2022年1月27日時点)

全世界興行収入歴代1位の大ヒット作となった『アバター』の約13年ぶりとなる続編。前作から約10年が経過した世界で、新たな物語が紡がれる。

本作は、2022年度全世界興行収入1位を記録し、第95回アカデミー賞で作品賞、視覚効果賞、音響賞、美術賞の4部門でノミネートされた。

ジェームズキャメロン監督作品としては『アバター』『タイタニック』に次ぐ、3本目の全世界で20億ドルを突破した作品となった。

あらすじ
元海兵隊員のジェイク(サム・ワーシントン)は、神秘の星パンドラの一員となり、ナヴィの女性ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)と結ばれる。2人は家族を築き、子供たちと平和に暮らしていた――再び人類がパンドラに現れるまでは‥‥。神聖な森を追われたジェイクの家族は、未知なる“海の部族”の元へ身を寄せる。だが、この美しい海辺の楽園にも、侵略の手は迫っていた。

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2022年12月16日 日本公開

監督・製作・脚本:ジェームズ・キャメロン/出演:サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガーニー・ウィーバー ほか 吹替版声優:東地宏樹、小松由佳、畠中祐、バトリ勝悟、早見沙織、内田雄馬、清水はる香、福西勝也、内田真礼、菅生隆之 配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン © 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
公式サイト 20thcenturystudios.jp/movies/avatar2

03. Best pictures 米アカデミー賞 主要8部門9ノミネート

『イニシェリン島の精霊』
親友に絶縁されて一変する日常の先にあるものとは‥‥

2022年10月21日 米国初公開  全世界興行収入:29,913,822ドル (2022年1月27日時点)

2017年映画賞を総なめし、世界を震撼させた傑作『スリー・ビルボード』から5年。いまなお演劇界・映画界の最前線に立つ鬼才マーティン・マクドナーがアイルランドの精霊をモチーフに描いた人間ドラマ、映画『イニシェリン島の精霊』。

この度、第95回アカデミー賞において、作品賞、監督賞(マーティン・マクドナー)、主演男優賞(コリン・ファレル)、助演男優賞(ブレンダン・グリーソン)、助演男優賞(バリー・コーガン)、助演女優賞(ケリー・コンドン)、脚本賞(マーティン・マクドナー)、作曲賞(カーター・バーウェル)、編集賞(ミッケル・E.G.ニールセン)の主要8部門9ノミネートを果たした。

あらすじ
本土が内戦に揺れる1923年、アイルランドの孤島、イニシェリン島。島民全員が顔見知りのこの平和な小さい島で、気のいい男パードリック(コリン・ファレル)は長年友情を育んできたはずだった友人コルム(ブレンダン・グリーソン)に突然の絶縁を告げられる。急な出来事に動揺を隠せないパードリックだったが、理由はわからない。賢明な妹シボーン(ケリー・コンドン)や風変わりな隣人ドミニク(バリー・コーガン)の力も借りて事態を好転させようとするが、ついにコルムから「これ以上自分に関わると自分の指を切り落とす」と恐ろしい宣言をされ、その先には誰もが想像しえなかった衝撃的な結末が待っていた‥‥。

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2022年1月27日 日本公開

監督・脚本:マーティン・マクドナー/出演:コリン・ファレル、ブレンダン・グリーソン、ケリー・コンドン、バリー・コーガンほか 
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン ©2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
公式サイト bansheesofinisherin

04. Best pictures 米アカデミー賞 作品賞ほか7部門ノミネート

『エルヴィス』
伝説のロックスター 真実の物語

2022年6月24日 米国初公開  全世界興行収入:287,340,048ドル (2022年1月27日時点)

伝説のロックスター、エルヴィス・プレスリー。誰もが一度は耳にしたことのある名曲の数々にのせて、少年時代から人気絶頂での死に至るまでの彼の人生を描いていく伝記映画。

この度、第95回アカデミー賞において、作品賞のほか、主演男優賞(オースティン・バトラー)、撮影賞(マンディ_ウォーカー)、編集賞(マット・ヴィラ、ジョナサン・レイモンド)、美術賞、音響賞、衣装デザイン賞、メイク・ヘアスタイリング賞の8部門で堂々のノミネーションを果たした。

あらすじ
世界史上最も売れたソロアーティスト、エルヴィス・プレスリー。彼がいなければ、ビートルズも、クイーンも存在しなかった。 エルヴィスの誰も知らなかった真実の物語を、『ムーラン・ルージュ』のバズ・ラーマン監督が映画化。

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2022年7月1日 日本公開

監督:バズ・ラーマン/出演:オースティン・バトラー、トム・ハンクス、オリヴィア・デヨング、コディ・スミット=マクフィー 
配給:ワーナー・ブラザース映画 © 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
公式サイト elvis-movie.jp 配信中 Amazon Prime Video/U-NEXT

05. Best pictures 米アカデミー賞 最多10部門11ノミネート

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
人生どん底人妻が並行世界でカンフーマスターとなり世界を救う!

2022年3月25日 米国初公開  全世界興行収入:104,110,429ドル (2022年1月27日時点)

「マルチバース」と「カンフー」が融合した、かつてないほどカオスな世界観で繰り広げられる壮大な物語、異色作でありながらまさかの超感動作として「本年度アカデミー賞大本命!」と謳われる、映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(略称:エブエブ)。

この度、第95回アカデミー賞にて、作品賞ほか、監督賞(ダニエルズ)、脚本賞(ダニエルズ)、主演女優賞(ミシェル・ヨー)、助演男優賞(キー・ホイ・クァン)、助演女優賞(ジェイミー・リー・カーティス、ステファニー・スー)、編集賞、衣装デザイン賞、作曲賞、主題歌賞の計10部門11ノミネートを果たした。

あらすじ
破産寸前のコインランドリーを経営するエヴリン(ミシェル・ヨー)は、気が弱く優柔不断な夫(キー・ホイ・クァン)、いつまでたっても反抗期の娘(ステファニー・スー)、ボケているのに頑固な父を抱え、更に税金申告の締め切りが迫りテンパりモード、まさに人生どん底状態。そんな彼女が国税庁の監査官に厳しい追及を受けている最中に、突然、夫のウェイモンドに連れていかれたのはなんと並行世界(マルチバース)だった‥‥。

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2023年3月3日 日本公開

監督:ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート/出演:ミシェル・ヨー、キー・ホイ・クァン、ステファニー・スー、ジェイミー・リー・カーティス 
配給:ギャガ © 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
公式サイト gaga.ne.jp/eeaao

06. Best pictures 米アカデミー賞 作品賞ほか6部門ノミネート

『フェイブルマンズ』
巨匠・スピルバーグ初の自伝的映画

2022年11月11日 米国初公開   全世界興行収入:21,859,595ドル (2022年1月27日時点)

『E.T.』、『ジュラシック・パーク』など史上最も愛され、変幻自在なフィルモグラフィを世界に送り出してきた巨匠スピルバーグが“映画監督”になる夢を叶えた自身の原体験を描いた最新作、映画『フェイブルマンズ』。

この度、第95回アカデミー賞において、作品賞、監督賞(スティーヴン・スピルバーグ)、主演女優賞(ミシェル・ウィリアムズ)、助演男優賞(ジャド・ハーシュ)、脚本賞(スティーヴン・スピルバーグ&トニー・クシュナー)、作曲賞(ジョン・ウィリアムズ)、美術賞(リック・カーター)の計7部門で堂々のノミネーションを果たした。

あらすじ
初めて映画館を訪れて以来、映画に夢中になったサミー・フェイブルマン少年(ガブリエル・ラベル)は、母親(ミシェル・ウィリアムズ)から8ミリカメラをプレゼントされる。家族や仲間たちと過ごす日々のなか、人生の一瞬一瞬を探求し、夢を追い求めていくサミー。母親はそんな彼の夢を支えてくれるが、父親(ポール・ダノ)はその夢を単なる趣味としか見なさない。サミーはそんな両親の間で葛藤しながら、さまざまな人々との出会いを通じて成長していく。人生の一瞬一瞬を探求し、夢を追い求める物語。

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2023年3月3日 日本公開

監督・脚本:スティーヴン・スピルバーグ/出演:ミシェル・ウィリアムズ、ポール・ダノ、セス・ローゲン ほか
配給:東宝東和 © 2022 Universal Pictures. ALL RIGHTS RESERVED.
公式サイト fabelmans-film.jp

07. Best pictures 米アカデミー賞 作品賞ほか5部門ノミネート

『TAR/ター』
天才女性指揮者の苦悩と仕掛けられた陰謀

2022年10月7日 米国初公開  全世界興行収入:7,407,031ドル (2022年1月27日時点)

『イン・ザ・ベッドルーム』(01)『リトル・チルドレン』(06)のトッド・フィールド監督が16年ぶりに手がけた長編作品で、ケイト・ブランシェットを主演に、天才的な才能を持った女性指揮者の苦悩を描いたドラマ。

この度、第95回アカデミー賞において、作品賞、監督賞(トッド・フィールド)、脚本賞(トッド・フィールド)、主演女優賞(ケイト・ブランシェット)、編集賞、撮影賞など主要6部門にノミネート。

あらすじ
世界最高峰のオーケストラの一つであるドイツのベルリン・フィルで、女性として初めて首席指揮者に任命されたリディア・ター(ケイト・ブランシェット)。彼女は天才的な能力とそれを上回る努力、類稀なるプロデュース力で、自身を輝けるブランドとして作り上げることに成功する。今や作曲家としても、圧倒的な地位を手にしたターだったが、マーラーの交響曲第5番の演奏と録音のプレッシャーと、新曲の創作に苦しんでいた。そんな時、かつてターが指導した若手指揮者の訃報が入り、ある疑惑をかけられたターは、追いつめられていく‥‥。

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2023年5月12日 日本公開

監督・脚本:トッド・フィールド/出演:ケイト・ブランシェット、マーク・ストロング、ジュリアン・グローヴァー
配給:ギャガ © 2022 FOCUS FEATURES LLC.
公式サイト gaga.ne.jp/TAR

08. Best pictures 米アカデミー賞 作品賞ほか5部門ノミネート

『トップガン マーヴェリック』
36年間あたためられていた待望の続編

2022年5月27日 米国初公開  全世界興行収入:1,488,732,821ドル (2022年1月27日時点)

トム・クルーズを一躍スターダムに押し上げた1986年公開の世界的ヒット作『トップガン』の続編。

この度、第95回アカデミー賞において作品賞、主題歌賞(Hold My Hand/レディー・ガガ)、脚色賞、編集賞、音響賞、視覚効果賞の6部門に見事ノミネート。

アカデミー賞において、トム・クルーズ主演作が作品賞にノミネートされたのは、第69回の『ザ・エージェント』以来、実に26年ぶりという快挙。見事受賞となれば、ダスティン・ホフマンとのW主演作『レインマン』(第61回)以来、34年ぶりというとてつもない偉業となる。

あらすじ
アメリカ海軍のエリート・パイロット養成学校“トップガン”に、天才と呼ばれた男が教官として帰ってきた。父と親友を空で失った過去を持ち、誰よりも空の厳しさと美しさを知るマーヴェリック(トム・クルーズ)だ。彼は守ることの難しさ、戦うことの厳しさを若者たちに教えるが、訓練生らは型破りな指導に困惑し反発する。そんな新人たちの中には、かつてマーヴェリックの相棒だったグースの息子ルースター(マイルズ・テラー)の姿もあった。ルースターは、訓練中に命を落とした父とバディを組んでいたマーヴェリックを恨み、対峙するが‥‥。

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2022年5月27日 日本公開

監督:ジョセフ・コシンスキー/出演:トム・クルーズ、マイルズ・テラー、ジェニファー・コネリー、エド・ハリス ほか/吹替え版声優:森川智之、宮野真守 
配給:東和ピクチャーズ ©2022 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.
公式サイト topgunmovie.jp 配信中 Amazon Prime Video/U-NEXT

09. Best pictures 米アカデミー賞 作品賞ほか2部門ノミネート

『逆転のトライアングル』
現代における階級社会を皮肉った人間ドラマ

2022年7月28日 ニュージーランド初公開  全世界興行収入:22,519,512ドル (2022年1月27日時点)

豪華客船に乗る超絶セレブリティたちを登場人物に、ファッション業界とルッキズム、現代における階級社会をテーマに描いた人間ドラマ。

第95回アカデミー賞で作品賞、監督賞(リューベン・オストルンド)、脚本賞の3部門でノミネートされた。

ブラックユーモアにあふれた作品で高い評価を受けてきたオストルンド監督は、本作で前作『ザ・スクエア 思いやりの聖域』に続き、第75回カンヌ国際映画祭にてパルムドールを受賞し、史上3人目となる2作品連続のパルムドール受賞という快挙を成し遂げた。

あらすじ
モデル・人気インフルエンサーのヤヤと、男性モデルカールのカップルは、招待を受け豪華客船クルーズの旅に。リッチでクセモノだらけな乗客がバケーションを満喫し、高額チップのためならどんな望みでも叶える客室乗務員が笑顔を振りまくゴージャスな世界。しかしある夜、船が難破。そのまま海賊に襲われ、彼らは無人島に流れ着く。食べ物も水もSNSもない極限状態で、ヒエラルキーの頂点に立ったのは、サバイバル能力抜群な船のトイレ清掃婦だった‥‥。

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2023年2月23日 日本公開

監督:リューベン・オストルンド/出演:ハリス・ディキンソン、チャールビ・ディーン、ドリー・デ・レオン、ウディ・ハレルソン ほか
配給:ギャガ Fredrik Wenzel © Plattform Produktion
公式サイト gaga.ne.jp/triangle

10. Best pictures 米アカデミー賞 作品賞ほか脚色賞にノミネート

『ウーマン・トーキング 私たちの選択』
虐げられた女たちが未来を懸けた2日間

2022年12月23日 米国初公開  全世界興行収入:1,314,126ドル (2022年1月27日時点)

架空の村を舞台に性被害にあった女性たちが、自らの未来のために話し合いを重ねていく姿を描いたドラマ。
第95回アカデミー賞作品賞・脚色賞(サラ・ポーリー)の2部門にノミネートした。

原作は2018年に出版され、NEW YORK TIMESブックレビュー誌の年間最優秀書籍に選ばれたミリアム・トウズによる同名ベストセラー小説「WOMEN TALKING」。2005年から2009年にボリビアで起きた実際の事件を元に描かれている。

監督は『死ぬまでにしたい10のこと』(03)などで女優として活躍しながら、2006年、『アウェイ・フロム・ハー君を想う』で監督、脚本家としてデビューし数々の賞を受賞したサラ・ポーリー。すでにオスカー前哨戦では脚色賞を数多く受賞しており、今回のアカデミー賞でも最有力という声も高い。

あらすじ
舞台は2010年の架空の村。自給自足で生活するキリスト教一派の村で起きる女性たちが度々レイプされる。これまで女性たちはそれを「悪魔の仕業」「作り話」というように男性たちに否定されていたが、それが実際に犯罪だったということを知る。男性たちが街へと出かけている2日間、彼女たちは自らの未来を懸けた話し合いを行う‥‥。

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2023年 初夏 日本公開

監督・脚本:サラ・ポーリー/原作:ミリアム・トウズ「WOMEN TALKING」/出演:ルーニー・マーラ、クレア・フォイ、ジェシー・バックリー、ベン・ウィショー、フランシス・マクドーマンド ほか
配給:パルコ ユニバーサル映画 © 2022 Orion Releasing LLC. All rights reserved.
公式サイト parco-movie/movie

第95回アカデミー賞 ノミネート作品リスト

■作品賞

『西部戦線異状なし』(Netflix)
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
『イニシェリン島の精霊』
『エルヴィス』
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
『フェイブルマンズ』
『TAR/ター』
『トップガン マーヴェリック』
『逆転のトライアングル』
『ウーマン・トーキング 私たちの選択』

■監督賞

マーティン・マクドナー 『イニシェリン島の精霊』
ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
スティーヴン・スピルバーグ  『フェイブルマンズ』
トッド・フィールド 『TAR/ター』
リューベン・オストルンド 『逆転のトライアングル』

■主演男優賞

オースティン・バトラー 『エルヴィス』
コリン・ファレル 『イニシェリン島の精霊』
ブレンダン・フレイザー 『ザ・ホエール』 予告編
ポール・メスカル 『アフターサン(原題) / Aftersun』 予告編
ビル・ナイ  『生きる LIVING』 予告編

■主演女優賞

ケイト・ブランシェット 『TAR/ター』
アナ・デ・アルマス 『ブロンド』(Netflix) 予告編
アンドレア・ライズボロー 『トゥ・レスリー(原題) / To Leslie』 予告編
ミシェル・ウィリアムズ 『フェイブルマンズ』
ミシェル・ヨー 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』

■助演男優賞

ブレンダン・グリーソン 『イニシェリン島の精霊』
ブライアン・タイリー・ヘンリー 『その道の向こうに』 予告編
ジャド・ハーシュ 『フェイブルマンズ』
バリー・キオガン 『イニシェリン島の精霊』
キー・ホイ・クァン 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』

■助演女優賞

アンジェラ・バセット 『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』 
ホン・チャウ 『ザ・ホエール』 予告編
ケリー・コンドン 『イニシェリン島の精霊』
ジェイミー・リー・カーティス 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
ステファニー・スー 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』

■長編アニメ映画賞

『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』(Netflix) 予告編
『マーセル・ザ・シェル・ウィズ・シュー・オン(原題) / Marcel the Shell With Shoes On』 予告編
『ジェイコブと海の怪物』(Netflix) 予告編
『長ぐつをはいたネコと9つの命』 予告編
『私ときどきレッサーパンダ』 予告編

■短編アニメ映画賞

『ぼく モグラ キツネ 馬』(Apple TV) 予告編
『ザ・フライング・セーラー(原題) / The Flying Sailor』 予告編
『氷を売る親子』 予告編
『マイ・イヤー・オブ・ディックス(原題) / My Year of Dicks』
『アン・オストリッチ・トールド・ミー・ザ・ワールド・イズ・フェイク・アンド・アイ・シンク・アイ・ビリーブ・イット(原題)/ An Ostrich Told Me the World Is Fake and I Think I Believe It』 予告編

■国際長編映画賞

『西部戦線異状なし』(ドイツ)(Netflix)
『アルゼンチン1985 歴史を変えた裁判』(アルゼンチン)  Amazon Prime Video にて配信中
『CLOSE クロース』(ベルギー)
『EO イーオー』(ポーランド) 公式サイト 予告編
『ザ・クワイエット・ガール (原題) / The Quiet Girl 』(アイルランド) 予告編

■短編実写映画賞

『アン・アイリッシュ・グッバイ (原題) / An Irish Goodbye』 予告編
『イヴァル (原題) / Ivalu』 予告編
『無垢の瞳』(Disney+) 
『真冬のトラム運転手』
『ザ・レッド・スーツケース (原題) / The Red Suitcase』 予告編

■長編ドキュメンタリー賞

『オール・ザット・ブレス (原題) / All That Breathes』 予告編
『オール・ザ・ビューティー・アンド・ザ・ブラッドゥシェッド (原題) / All the Beauty and the Bloodshed』 予告編
『ファイアー・オブ・ラブ 火山に人生を捧げた夫婦』(Disney+) 予告編
『ア・ホース・メイド・オブ・スプリンター (原題) / A House Made of Splinters』 予告編
『ナワリヌイ』 予告編 U-NEXTにて配信中

■短編ドキュメンタリー賞

『エレファント・ウィスパラー: 聖なる象との絆』(Netflix)
『ホールアウト (原題) / Haulout』 予告編
『 ハウ・ドゥ・ユー・メジャー・ア・イヤー?(原題) / How Do You Measure a Year?』 予告編
『マーサ・ミッチェル −誰も信じなかった告発』(Netflix)
『ストレンジャー・アット・ザ・ゲート (原題) / Stranger at the Gate』 予告編

■脚本賞

マーティン・マクドナー 『イニシェリン島の精霊』
ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
スティーヴン・スピルバーグ&トニー・クシュナー 『フェイブルマンズ』
トッド・フィールド 『TAR/ター』
リューベン・オストルンド 『逆転のトライアングル』

■脚色賞

エドワード・ベルガー、レスリー・パターソン、イアン・ストーケル 『西部戦線異状なし』
ライアン・ジョンソン 『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』(Netflix) 予告編
カズオ・イシグロ 『生きる LIVING』 予告編
アーレン・クルーガー、エリック・ウォーレン・シンガー、クリストファー・マッカリー、原案ピーター・クレイグ、ジャスティン・マークス 『トップガン マーヴェリック』
サラ・ポーリー 『ウーマン・トーキング 私たちの選択』

■撮影賞

ジェームズ・フレンド 『西部戦線異状なし』(Netflix)
ダリウス・コンジ 『バルド、偽りの記録と一握りの真実』(Netflix) 予告編
マンディ・ウォーカー 『エルヴィス』
ロジャー・ディーキンス 『エンパイア・オブ・ライト』 予告編
フロリアン・ホーフマイスター 『TAR/ター』

■美術賞

『西部戦線異状なし』(Netflix)
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
『バビロン』 予告編
『エルヴィス』
『フェイブルマンズ』

■衣装デザイン賞

『バビロン』 予告編
『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』
『エルヴィス』
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
『ミセス・ハリス、パリへ行く』 予告編

■メイクアップ&ヘアスタイリング賞

『西部戦線異状なし』(Netflix)
『THE BATMAN−ザ・バットマン−』 予告編 Netflix / U-NEXT にて配信中
『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』
『エルヴィス』
『ザ・ホエール』 予告編

■音響賞

『西部戦線異状なし』(Netflix)
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
『THE BATMAN−ザ・バットマン−』 予告編 Netflix / U-NEXT にて配信中
『エルヴィス』
『トップガン マーヴェリック』

■編集賞

ミッケル・E・G・ニルソン 『イニシェリン島の精霊』
マット・ヴィラ、ジョナサン・レドモンド 『エルヴィス』
ポール・ロジャーズ 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
モニカ・ヴィッリ 『TAR/ター』
エディ・ハミルトン 『トップガン マーヴェリック』

■視覚効果賞

『西部戦線異状なし 』(Netflix)
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
『THE BATMAN−ザ・バットマン−』 予告編 Netflix / U-NEXT にて配信中
『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』
『トップガン マーヴェリック』

■歌曲賞

「Applause」『テル・イット・ライク・ア・ウーマン(原題) /Tell It like a Woman』 予告編
「Hold My Hand」『トップガン マーヴェリック』
「Lift Me Up」『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』
「Naatu Naatu」『RRR』 予告編
「This Is A Life」『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』