ステイホームの時間が増え、家でお酒を飲む量が増えてしまったという人へ。お酒をやめたい・減らしたいのに続かないという人は、自分に原因があると感じているかもしれない。だが、あなたがお酒をやめるのに必要だったのは、決意ではなく誘惑だったとしたら?

「週イチ休肝日」は失敗のもと。やめられないお酒との上手な付き合い方

■お酒を減らす・断つコツは、自分を気持ちよく騙すこと

お酒は楽しい習慣だ。1日の終わりに頭をリラックスさせるのに役立ち、心も軽く楽しくなる。そんなメリットのある習慣をやめよう・減らそうとしている理由は、飲みすぎると健康への影響が気になるからだろう。

そう頭で理解していても、習慣化している楽しい日々のルーティーンを変えるには、意思だけの力では難しい。楽しいと思っていることを、正しいかもしれないが楽しくない方法でやめさせようとアプローチしても、続きにくいのはある意味当然といえる。

そう考えると、お酒の習慣を変える近道は、楽しく続けられる禁酒・減酒メソッドを試すことになるが、残念ながらそんなものは存在しない。であれば、いかに自分を気持ちよく騙すか、という発想が重要になってくる。楽しくない、つらいことは続きにくいので、自分が心地よいと感じられるポイントを探りつつ、上手に自分の機嫌を取りながら習慣を変えていくことになる。

■1杯目をノンアルコールにする

頭ではその正しさを理解していても、心が「ムリ」と言うと続かない。そんな時は、「とりあえず」の1杯目をノンアルコールにすることで自分を騙してみよう。

もちろん、味わいや香りは本物のお酒とは異なるので騙しきれないが、「これを飲んだら次はお酒が飲めるから」と自分をそそのかすのだ。これで1日の1杯分のお酒をノンアルコールに置き換えることができたらしめたものだ。

■炭酸の爽快感で自分を騙す

シュワー! プハー! がしたい人は、1杯目のビールを強炭酸水に置き換えることで、そこそこの満足感を得られる。もちろん、これだけでは味が物足りないと考える人は多いだろう。レモンやライムを加えると爽快な刺激が加わるが、やっぱりどこか物足りないと感じる人は、もっと自分を誘惑できる味や香りをプラスしてみよう。

■果実シロップ、ハーブ、ジャムで誘惑をプラス

たとえば果実漬けのシロップやハーブ、甘すぎないジャムを加えるとグッと味の幅が広がる。梅シロップを加えると梅酒のような味わいになるし、ミントを加えればモヒートのようなアクセントになる。オレンジピールのジャムをミックスすると、柑橘系の甘酸っぱさと皮の適度な苦味が加わり、甘美でお酒っぽい味になる。

味や香りを何層にも重ねることで、複雑な余韻が生まれる。特に甘さと苦味がプラスされた時にかもしだされるお酒感は、自分でつくっておきながら「うんうん、お酒っぽい」と頷くほどだ。

■2杯目以降はフレーバーティー+スパイスで誘惑

シュワッと爽快感を求める1杯目で喉をうるおした後は、ちょっと強めのお酒がほしくなる。そんな時は、しっかり淹れたフレーバーティーをベースにしたドリンクで自分を誘惑してみよう。

フレーバーの強いお茶は、ガツンと存在感のある刺激をくれるので、意外と強いお酒の代用として良い仕事をしてくれる。たとえば、ハイビスカスとローズヒップのブレンドティーは、真っ赤な色合いも手伝って赤ワインの代用として気分も盛り上げてくれる。ジンジャーパウダーをブレンドして適度な辛味を加えたり、シナモンやクローブなどのスパイスを加えるとまるでグリューワインのようになり、プラシーボ効果でお酒を飲んだ時のようにほんわりリラックスした気分にもなる。

ポイントは、何層にも味わいや香りを重ねて複雑に仕上げること。口に含んだ時と、鼻から抜ける香り、そして舌の上や喉を通る時の味わい……幾度も表情を変えるフレーバーに、ノンアルコールカクテルを飲んでいるかのようなけだるげな気分になるだろう。

もちろん、炭酸水やフレーバーティーに本物のお酒をプラスしてもいい。まずは総量としてお酒を減らすことに成功すれば今より確実に健康になるのだから。

■お酒とノンアルを交互に飲む

何かを混ぜてお酒の味わいを変えるのが嫌なら、お酒とノンアルコールを1杯ずつ交互に飲むのがいい。これを繰り返すことで、お酒と同量の水をとることができるが、お酒好きは無意識に水をサボる傾向がある。そんな人はちょっと荒療治だが、コップを1つしか用意しないこと。水を飲み干すまで次のお酒を注げないようにして「これを飲んだら次はお酒」とニンジンをぶら下げておくと、確実に水分をとることができる。

■誘惑は多い方がいい

正論はいつも正しく作用するとは限らない。お酒をやめる・減らす時にも、真っ向から清く正しいアプローチをするのではなく、楽しいと感じられる方へ自分を騙し、誘惑しながら進む方がゴールに早く到達できることもある。自分が好きなもの、惹かれるものなど、ありとあらゆる誘惑を駆使してとことん自分を騙そう。