小学校の教育でも必修化されたプログラミングは、これからのテクノロジー社会を生き抜くためには不可欠な知識である。そんなプログラミングにおいて欠かせないのが、コンピューターを動かすための命令を与える根幹を担っている『プログラミング言語』だ。

人の話す言葉がさまざまあるように、プログラミング言語も現在は250種類以上も存在しているといわれており、派生言語を含めれば、その数は1,000を超えるとも推測されている。そのため、プログラミングを始めたいと考えているが、数が多すぎてどの言語を学べばいいのかわからないと悩んでいる人は少なくないはずだ。

そこで本記事では、プログラミング言語で実現できること、選び方、おすすめの言語をランキング形式で詳しく紹介していく。学ぶべきプログラミング言語の選定に悩んでいる人は、ぜひ最後までご覧いただきたい。

プログラミング言語とは

プログラミング言語とは、コンピューターに処理を命令する時の言語である。

コンピューターは0と1の羅列で使われているが、この機械語では人間がコンピューターに対して実現したいことを伝えることはできない。

そこで開発されたのがプログラミング言語で、人間でも理解できて共有できるプログラミング言語を利用することで、コンピューターにさまざまな命令を与えることができるのだ。

はじめに、プログラミング言語の歴史と実現できることを紹介していこう。

歴史

世界初のコンピューターが誕生したのは1830年代で、機械言語でコンピューターを動かす処理ができるようになったのは1940年頃であるとされている。

その後1954年に、世界初の人間が理解しやすく複雑な命令を記述できる「FORTRAN」と呼ばれるプログラミング言語が誕生。その影響を受けて、世界初の構造化プログラム「ALGOL58」が誕生し、C言語を中心とする多くのプログラミング言語に影響を与えている

COBOLやC言語などの、現在でも使われている手書き言語が誕生したのは1960年代。そして、1990年代以降はJavaやPHPが誕生し、より人間が理解しやすい文法でコンピューターに記述できるプログラミング言語が開発されていく。

2011年にはGoogleから「Dart」、2014年にはAppleから「Swift」、同年にはFacebookからも「Hack」が発表されるなど、近年は世界をリードするIT企業が独自のプログラミング言語を多く発表している。将来的な活躍が見込まれる言語のため、ぜひ注目してほしい。

種類

現在、プログラミング言語は全部で250種類以上あると推測されており、大きく2種類に分類されている。

  • コンパイル型言語
  • インタプリタ型言語

コンパイル型言語は、コンピューターが読める言語に翻訳するためのプログラミング言語だ。プログラムを実行する前に機械語へ翻訳するため、実行速度を素早くできるメリットがある。「Java」や「C言語」が代表的な言語である。

インタプリタ型言語は、実行していく過程で少しずつ翻訳していくプログラミング言語だ。プログラムをすぐに実行できるメリットはあるが、実行速度が遅くなるデメリットがある。代表的な言語には、「PHP」や「Python」が挙げられる。

実現できること

人間では不可能な程の膨大な処理や計算を任せることができるコンピューターだが、その命令をしているのはプログラミング言語だ。

プログラミングにより作れるものは言語を通さなければ作れない。以下では、プログラミング言語を使い実現できること、作れるものをまとめて紹介していく。

  • Webサイト
  • アプリ
  • ゲーム
  • 自動化ツール
  • ロボット開発
  • AI開発
  • システム開発

プログラミングを駆使すれば、さまざまなWebサイトを作ることができる。

また、アプリ・ゲーム・自動化ツール・AI開発なども、すべてプログラミングで実現できるものであり、コンピューターに動作の指示を送っているのはプログラミング言語だ

プログラミング言語の選び方

プログラミングを学びたい人は、どの言語を学ぶかが非常に重要だ。

基本的にはどの言語を選んでも実現できる機能に大差はないが、言語によって得手不得手があるため、自分の将来を考えながら適切な言語を選ぶ必要がある。

  • Java⇒Webサイト、アプリ、ゲーム、基幹システムまで、さまざまな分野の開発言語として使われており、高い需要がある。
  • PHP⇒Webサイトの作成において高い需要がある。
  • Ruby⇒日本人が開発した言語であり、主にアプリを作る際に使用される。
  • Swift⇒iOSアプリやApple製品全般の開発に使われている。

自分のやりたいことと需要のバランスを見極めながら、プログラミング言語は選ぶことをおすすめしたい。

たとえば、Webサイトを作りたいと考えているのに、Apple社が開発したSwiftを勉強してもあまり高い需要は見込めない。iOSに特化したアプリを作成したいのであれば、PHPだけを勉強していても自分が目的とする企業へ入社できる見込みは低くなるだろう。

プログラミング言語にはそれぞれ、得意な分野と苦手な分野がある。それらをきちんと見極めたうえで、自分が学びたいプログラミング言語を選択できるようにしよう。

おすすめのプログラミング言語ランキングTOP7

ここからは、「男の隠れ家デジタル」編集部が厳選したおすすめのプログラミング言語をランキング形式で紹介していく。

将来性があり、IT企業での需要が高い言語を上位にランクインさせている。それぞれの特徴を詳しく紹介していくので、ぜひ参考にしてほしい。

1位:JavaScript

1995年にブレンダンアイクが開発した『JavaScript』は、現時点でも高い需要がありながら抜群の将来性も兼ね備えているプログラミング言語だ。

現在でも多くのWebサイトで使用されているJavaScriptは、代わりとなる言語が登場していないことから、抜群の将来性も兼ね備えている。Webサイトに動きを加えることができる言語なので、ユーザービリティに配慮しながら魅力的なサイトを作りたい時に最適だ。

  • Webサイトに動きを加えることができる
  • 非同期通信によりサイトを更新せずに内容を更新できる
  • AndroidとiOSのアプリ開発もできる
  • ブラウザがあれば開発環境が必要ない
  • さまざまな用途に使えるフレームワークを有している

上記のような魅力的な特徴が満載のJavaScriptは、現在でもあらゆる企業で使われているメジャーな言語である。Web業界に勤めるのであれば、覚えておいて損はないと断言できるレベルだ。

動作面のデメリットとしては、JavaScriptはブラウザ上で動作するプログラミング言語であるため、使用するブラウザにより動作や挙動が変化する可能性があるという点だ。

また、処理速度も他の言語に比べればやや遅いため、JavaScriptを読み込むタイミングを工夫するなどして改善しなければいけない。

とはいえ、JavaScriptはWebサイトの作成からアプリ開発まで、さまざまな用途で頻繁に使われているプログラミング言語だ。おすすめのプログラミング言語ランキングでも、堂々の1位として強く推奨したい。

2位:HTML/CSS

おすすめのプログラミング言語ランキング第2位は、Webサイトを構築する際に頻繁に利用されている『HTML/CSS』だ。

HTMLとCSSは別の言語だが、密接な関係にあるためどちらも合わせて紹介していく。

HTMLは、Webサイトに必要な部品を配置するための言語だ。Webサイトを作る際には、テキスト・表・画像・リンクなどを設置してそれぞれの場所に配置していくが、それはHTMLで場所を決めている。

そしてCSSは、HTMLで構築されたWebページを装飾する時の言語である。多くのプログラミング言語は汎用性の高さが売りになっているが、CSSはWebページの装飾だけしかできないため、用途が特化されている。

  • Webページの構築と装飾に使われているプログラミング言語
  • Webページを装飾する際の言語でCSS以外を使うことはない
  • 効率的かつ的確にWebサイトのスタイルを制御できる

1位で紹介したJavaScriptと同様に、HTML/CSSもWeb業界で働くのであれば覚えておいて損なしのプログラミング言語である

覚え方のコツとしては、よく顔の表情で例えられる。

Webサイトの部品を配置するHTMLは「顔のパーツ」、Webサイトの装飾を施していくCSSは「化粧」、動きを加えるJavaScriptは「表情」となる。

いずれもWebサイトを作るうえでは不可欠なプログラミング言語であるため、常に高い需要を誇っている。

3位:C++

C言語の拡張版として開発された『C++』は、大規模かつ複雑なプログラミングに適している言語で、保守性が高いという特徴がある。

C言語の拡張版であるため関係性は密接だ。C言語の概念を理解できていなければ習得するのは難しいため、合わせてC言語も覚えられる。

  • C言語との互換性がある
  • より高速な処理を行うことができる
  • 高負荷で複雑な処理を要するプログラムに利用できる
  • AIやIoT技術の開発で頻繁に使われている

C言語を覚えなければ習得できない言語ではあるが、高負荷で複雑な処理を可能にしてくれる言語なので、専門分野で活躍できる。

最近では、AI開発やIoT技術の開発で頻繁にC++が使われており、炊飯器やなどの電子機器製品に組み込むシステムにも活用されている。

4位:Python

コードがシンプルでわかりやすいという特徴がある『Python』は、コードが短く覚えやすいため、初心者におすすめしたい言語だ。

実用的かつ機能的なライブラリが豊富に揃っているため、実際に記述するコードは少ないにも関わらず、さまざまな開発が可能となる。

  • Webサイト、アプリ、AI開発など、汎用性が高い
  • AI開発で高い実績がある
  • ソースコードがシンプルで短いため覚えやすい
  • プログラムの実行速度が早い

世界的に有名なYouTubeやInstagramは、Pythonで開発されている。

Webサイト、アプリ、AI開発、システム構築など、さまざまな場面で活躍している実績があるプログラミング言語なので、汎用性が高い

ライブラリとの組み合わせで膨大な数の開発を進められるため、極めて汎用性も高いプログラミング言語であるといえるだろう。

5位:Java

1996年に開発されてから現在に至るまで、常にバージョンアップを続けている『Java』は、Googleが開発で使用しているプログラミング言語だ。

基本的にはどのような環境でも使える言語であるため、OSに依存することなくWebサイト制作、アプリ開発、AI開発など、さまざまな場面で利用できる汎用性の高さが魅力的だ

  • Google三大言語(Java、C++、Python)のひとつ
  • Webサイト、アプリ開発、システム開発など汎用性が高い
  • プログラムの実行速度が早い
  • 応用力が高い言語なので世界で人気がある
  • ライブラリが豊富に用意されている

処理を1から構築するのではなく、すでにあるモノを組み合わせて新しい処理を作り出すJavaは、事前に用意されているAPIが多い。

日付処理、データベース処理、文字列操作など、あると便利な標準APIが豊富に搭載されており、無償で使えるため非常に便利だ。

6位:Ruby

日本人の「まつもとひろゆき」氏により開発された『Ruby』は、柔軟性と汎用性が極めて高いプログラミング言語である。

記述がシンプルでわかりやすく、ゲームやアプリ、クローラーなどの開発で使われるため、極めて汎用性が高い。Mac、Windows、Linuxなどさまざまな環境で動作するため、開発環境も問わないメリットがある。

  • 汎用性と柔軟性が高い
  • 日本人が作ったプログラミング言語なので勉強しやすい
  • コードがシンプルでわかりやすい
  • Ruby on Railsとの相性が抜群

日本人が開発したプログラミング言語なので、原典は日本語で記述されておりネットで検索して資料がすぐに出てくる。外国語を日本語に翻訳しているわけではないため、学習のしやすさが魅力的だ

業界内での需要が高く、将来性も高いとされている。マルチプラットフォーム対応でありWebサイト開発にも重宝されるので、取得しておいて損はないといえるだろう。

7位:PHP

1995年に誕生してから現在に至るまで常に高い人気を誇る『PHP』は、Webサイトを作るWordPressの開発言語である。

WordPressは、今やインターネット上にあるサイトの25%を占めるといわれている。PHPが現在に至るまでメジャーな言語のひとつであるとされている理由は、ほとんどのWebサイトで採用されているからだ。

  • WordPressの開発言語
  • フレームワークの数が多い
  • Webサイトの開発やアプリの制作に重宝されている
  • 動作がシンプルで簡単に把握できる
  • データベースと接続しやすい

PHPはプログラミング言語の中でも極めて構文がシンプルなので、初心者でも学習しやすいとされている

また、古くから有名なプログラミング言語なので、インターネットで調べればすぐに解決策を習得できるという点も魅力的だ。

基本的にOSを選ばない言語なので、テキストエディタを用いて気軽にプログラムを書くことができる。

JavaScriptを学べるプログラミングスクール&コース3選

テックアカデミー|フロントエンドコース

出典:テックアカデミー

現役エンジニアから学ぶオンライン特化型のテックアカデミー。メンターは、通過率10%の厳しい選考を通過した現役の実務経験者のみ。初回時に個々の目標を設定し、達成に向けてメンターと二人三脚で学習に臨む。

JavaScriptに関するスキルを学べるのはフロントエンドコース。「ボタンをクリックするとメッセージを表示する」「アコーディオン風のメインメニューを作る」など、基礎的&知っておきたいスキルをピンポイントで身に付けられる。同時に、コーディングに必要なHTML/CSSスキルも学べるので、「サイトを作れるようになりたい」という初心者にもおすすめだ。

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テックキャンプ プログラミング教養|Webサービス開発

出典:テックキャンプ プログラミング教養

テックキャンプ プログラミング教養は、Webサービス開発やオリジナルサービス開発、Webデザインなど、様々な学習コンテンツを月額約2万円で学び放題。特にWebサービス開発では、JavaScriptを用いてサイトに動きをつける方法など、言語に関する知識から実践的な活用術まで学習できる。

講師は、技術試験・ホスピタリティ試験に合格した教育専門のメンター。オンラインチャット・ビデオ通話を使った質問対応時間は全日13時〜22時と長めで、就業後や休日などにも利用しやすいのが高ポイントだ。

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DIVE INTO CODE|Webエンジニアコース

出典:DIVE INTO CODE

DIVE INTO CODEは、東京都・渋谷に校舎を構えるプログラミングスクール。4ヶ月から10ヶ月かけて実践で活躍するスキルを身に付ける「Webエンジニアコース」では、入門TermでJavaScriptについて詳しく学習。一つひとつのコードを実際に動かしながら、「プログラミングとはどういうものなのか」を体系的に学んでいく。

「Webエンジニアコース」は、平日フルタイムで学習する「フルタイムコース」、働きながら学習を進める「ウィークリーサポートコース」に分かれ、自分の生活リズムや目的に合わせて選択。「フルタイムコース」は教育訓練給付金制度の対象講座認定を受けているため、条件を満たせば受講料の最大70%が支給されるというのも高ポイントだ。

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以下の記事では、プログラミングスクールの選び方や上記で紹介したスクールを含めた各社の特徴、詳しい学習内容、料金などを比較紹介している。プロから直接学びたいと考えている人はぜひ参考にしてほしい。

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まとめ

人気が高いおすすめのプログラミング言語をランキング形式で紹介してきたが、参考になっただろうか。世の中の需要と自分がやりたいことのバランスを考えながら、プログラミング言語は何を勉強すべきか検討しなければいけない。

すぐに習得できるわけではないため、ひとつの言語を覚えるまではそれだけに集中して勉強を進めていこう。

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