現代社会を生きる上でIT技術は切り離せない関係であり、デジタル化の進化と共に我々の生活はますます快適になっている。

近年では、小学校・中学校・高等学校でプログラミング教育が必須化されたことで、IT技術に対する注目度はますます上がっている印象を受ける。

大人だけではなく子供のうちから身に付けるべき重要なスキルであるプログラミングだが、実際に習得して何ができるようになるのだろうか。

これまでIT業界とは無関係の世界で仕事をしていた方は、プログラミングを習得して作れるものやできることを具体的にイメージすることは難しいだろう。

そこで本記事では、プログラミングを習得して“作れるもの”や“できること”を具体的に紹介する。

「これからプログラミングの勉強をしようと思っている」「プログラミングでできることを具体化したい」と考えている方は、ぜひ最後までご覧いただきたい。

⇒完全初心者向けプログラミング入門|0から習得する方法を徹底解説

プログラミングでできること

我々が日常的に利用している多くの物には、プログラミングが使われている。はじめに、そもそもプログラミングで何ができるのかを3つに分けて解説していこう。

自動処理

プログラミングを使えば、決められた処理を連続でこなす自動処理を実現できる。

人間には体力と集中力に限界があるため、延々と同じ処理を繰り返すことはできない。しかし、プログラムであれば途方もない数の処理でも、電源がオンの限りは自動処理が可能だ。

もちろん、臨機応変な対応や柔軟性は人間よりも欠けてしまうが、単純作業はプログラミングを使い自動化することで、データ収集などを効率化することができる。

高速処理

プログラミングを使えば、コンピューターによる高速処理を実現できる。

たとえば、富士通が開発した“富岳”は1秒間で41.5京回の処理が可能だ。これは、どれだけ天才的な頭脳を持つ人間でも到底到達できるわけがない領域である。

複雑な計算式でも一瞬で計算できる高速処理を活用すれば、短時間でさまざまな処理結果を出すことができる。自動処理と組み合わせれば、さらなる効率化を実現できるだろう。

正確処理

プログラムにおいては、指示されたプログラミングの内容を間違えることはない。

たとえば、人間はほとんど間違えるはずのない単純作業でも、体力的に疲れていたり集中力が切れてしまった場合にヒューマンエラーが発生する可能がある。

しかし、プログラムではプログラミングにて指示された内容を間違えることはない。高速かつ正確でありながら、延々と自動処理を行ってくれるのがプログラムの特徴だ。

プログラミングで作れるもの

プログラミングを習得して作れるものは多岐に渡るが、ここからは特に注目度の高いものを抜粋して紹介していく。具体的に作れるものを知りたい方は、ぜひ参考にしていただきたい。

Webサイト

プログラミングを使えばWebサイトを作ることができる。

あらゆるビジネスにおいて欠かせない存在になったWebサイトは、構造を作る“HTML”とデザインを作る“CSS”というプログラミング言語を利用して作られている。

最近は、“WordPress”などを使いプログラミング言語を知らない方でも簡単にWebサイトを作れるようになってはいるが、自分の思い通りにカスタマイズするためには必須だ。

最低限の知識があればブログやホームページは作れるが、“JavaScript”などのプログラミング言語を習得していれば、ブラウザ上で動きを付けることができるようになる。

Webサイトの作成は需要が高い仕事であり、HTMLやCSSなどの言語は初心者でも習得しやすいとされているため、まずはここから始めてみることをおすすめしたい。

アプリ

プログラミングを使えば、Web上で動くアプリを作ることができる。

1人1台はスマホを持っている現代社会では、多くの方が少なくとも1つ以上はアプリを利用しているのではないだろうか。

  • ゲーム
  • SNS
  • 書籍
  • 地図
  • 生活系
  • 運動系
  • 業務効率系

電子書籍を読むアプリ、地図を開くアプリ、日々の体重を記録するアプリなど、ゲームやSNSだけではなく、現在は多様なアプリがリリースされている。

当然ではあるが、これら全てのアプリはプログラミングを使い開発されている。

iOSでは“Swift”、Androidでは“Kotlin”が公式のプログラミング言語とされているため、アプリを開発したい方はこれらの言語を学んでほしい。

ゲーム

プログラミングを使えばゲームを作ることができる。

前述したアプリ内ゲームはもちろんだが、PS4・PS5・任天堂switchなどで販売されているコンシューマーゲームもプログラミングを使って開発されている。

最近では開発環境の進化により、個人でも気軽にゲームを作れるようになった。とはいえ、我々がよく知るような有名なゲームを作るには、複雑なルールをプログラムする必要がある。

ゲーム開発で使われることが多いプログラミング言語は以下の通りだ。

  • C++
  • C#
  • Swift

また、近年ではユニティテクノロジーズ社が提供する“Unity”が高い注目を集めている。

Unityはゲーム開発プラットフォームで、WindowsやMacなどのデスクトップ、PlayStationやXboxなどのコンソールゲーム、iOSやAndroidなどのOSに対応。

ノンプログラミングでもある程度のゲーム製作が可能であるだけではなく、配布・販売・利用が可能となるため、多くの方がゲームの開発環境として利用している。

システム

プログラミングを使えば、企業の業務効率を上げるためのシステムを作ることができる。

世の中に溢れる多様なシステムは、全てプログラムで動いている。たとえば、コンビニで使用されている販売状況や仕入れを管理するシステムにもプログラミングが使われている。

他にも、パンや和菓子を作る製造工場の機械、物流を管理する現在地を特定するシステム、ATMの入出金操作のプログラムも、プログラミングを使わなければ動かすことはできない。

自動車の自動運転や制御などは1000万行を超えるプログラムが必要といわれているが、簡単なものであれば数行のプログラムで業務効率を実現することも可能だ。

ロボット

プログラミングを使えばロボットを作ることができる。

現代社会では、さまざまな場面で人ではなくロボットが活躍している。飲食店でも、人が商品を運ぶのではなく配膳ロボットが運ぶ場面を見かけたことがある方も多いだろう。

業界で使われている主なロボットは以下の通りだ。

  • 産業用ロボット
  • 手術支援ロボット
  • 医療支援ロボット
  • 家電ロボット

産業用ロボットは、物流・建築・製造の場面で使われている。Amazonの大型物流センターでは、人ではなくロボットが対象の商品を運んできてくれるようになっている。

ソフトバンクが開発したPepperは介護の場面で使われており、世界初の人工生命体であるLOVOTは愛玩ロボットとして高い人気を博している。

これらのロボットには、全て複雑なプログラムが組み込まれている。つまり、プログラミングがなければ動かすことはできないというわけだ。

電子機器

テレビ、冷蔵庫、電子レンジなどの電子機器にもプログラミングが使われている。

たとえば、自動的に掃除をしてくれるお掃除ロボットのルンバには、さまざまな場所にセンサーが付いており、常に周囲の状態を調べながら掃除をしていく。

壁や家具に赤外線をぶつけて跳ね返ってきた光を捉えて距離を測定しているが、その仕組みを支えているのはプログラミングによるプログラムだ。

他にも、デジタル式の目覚まし時計はセットした時間に音が鳴るようにプログラムされている。一定期間を経過した後にまた鳴る機能も、プログラミングで指示しているからできるのだ。

ボタンを押して熱を発する電子レンジや、時間を指定して作動する洗濯機なども、ほとんど全てにプログラミングが使われているというわけだ。

AI

プログラミングを使えばAIを開発することができる。

近年の目覚ましい技術革新により、膨大なデータを繰り返して自身で学習していくAIは多くの場面で活用されている。スマホに搭載されている音声アシスタント機能などもAIだ。

人工知能と聞くと遠い存在のように感じるかもしれないが、実は我々の身近で使われている多くのものにはすでにAIの技術が活用されている。

たとえば、世界各国の自動車メーカーが力を注ぐ自動運転にもAIが用いられている。

AIにより高い精度で学習を続けていけば、車を運転している時に人間が見落としてしまいがちな情報も正確に取得できるようになり、より安全に運転ができるようになるだろう。

一般的にAIを作る際は、“Python”と呼ばれるプログラミング言語が使われている。

Pythonは初心者でも習得しやすいプログラミング言語ともいわれているので、AI開発に興味がある方は挑戦してみる価値は十分にあるといえるだろう。

まとめ

プログラミングを習得して“できること”と“作れるもの”を詳しく紹介してきた。

ITの技術革新が続く昨今では、プログラミングは覚えておいて損はないスキルだ。自分のアイデアを形にすることができるようになるため、さまざまなビジネス展開が期待できるだろう。

また、プログラミングは物事を体系的に捉えながら筋道を立てて整理できる力が付くため、論理的思考力が身に付くとされている。

今やIT業界だけではなく、飲食業・小売業・メーカーなどでもプログラミングスキルを有する人材は重宝されるため、働ける業界や企業の選択肢は間違いなく広がるはずだ。

これからプログラミングの勉強を始めようと考えている方は、まず何ができるのか、何を作れるのかを具体的にイメージして考えてほしい。

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