朝、娘を起こすときに感じたことを描いた漫画がSNS上で話題となっています。ある朝、ぐっすり眠る5歳の娘に「起きて!」と声をかける母。ごく当たり前の日常風景ですが、母親は「私が娘を起こす日が来るとは!!」と幸せを実感し…という内容で「めちゃくちゃ分かります」「優しい気持ちになれる」「希望をもらいました」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

夜泣きで苦しんでいる人へエール

 この漫画を描いたのは、主婦のサコサコ(ペンネーム)さん(40)です。インスタグラムでは家族絵日記などを発表しています。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

サコサコさん「子どもの頃から漫画を読むのが好きで、まねをして絵を描くことも好きでした。インスタグラムへの投稿は2018年11月からです。図書館で借りた本にカフカヤマモトさんのインタビューが載っていて、『インスタグラムでこんなことができるんだ!』とすごく感動して早速描き始めました」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

サコサコさん「フォロワーさんの投稿で最近、『子どもの夜泣きがつらい』というものを数件目にしました。そこで、『わが家もかなりつらい夜泣きを経験したけど、今はこんな感じだよ』とエールを込めて経験談を描きました」

Q.夜泣きがひどかった時期はいつごろでしたか。

サコサコさん「一番つらかったのは2歳半〜3歳半ごろでしょうか。つらかった頃は泣き叫んでパニックのようになり、どんなに声をかけても聞こえていない感じでした。今思うと“夜驚症”だったのかなとも思いますが、当時はひたすら、その時間が早く過ぎるように祈るばかりでした」

Q.そのときのお気持ちを教えてください。

サコサコさん「毎晩、夜が来るのが怖かったです。少しでも娘が寝言を言う雰囲気がしたら、私も身構えてしまうような…住宅地でもあり、ご近所さんに変に思われているのではないかと、山奥に引っ越そうかとも思いました(笑)」

Q.パパはどのように協力してくれたのでしょうか。

サコサコさん「夫は協力的な人なので赤ちゃんの頃は抱っこを代わってくれたり、大きくなってからは、休みの日に娘を遊びに連れていってくれたりして、私が休む時間を作ってくれました。『家事なんかしなくても大丈夫だからね』といつもねぎらってくれて、夫も朝から遅い時間まで仕事をしてるのにありがたかったです」

Q.早朝に起きるのは、いつごろからでしたか。

サコサコさん「赤ちゃんの頃からずっとです(笑)諦めて一緒に遊んだり、早朝の電車を見に行ったりして、あれはあれで貴重な思い出です」

Q.現在、睡眠についての悩みはあるのでしょうか。

サコサコさん「今は睡眠に関してはありません! 夜中に目が覚めても泣くことはなく、『お茶飲みたい』と起きても飲んだら満足して寝てくれます。朝の目覚めは悪くないので、時間になったらひと声かける程度です。苦労した分のご褒美かもと思って、私たち親もしっかり寝ています」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

サコサコさん「今まさに夜泣き中のお子さんがいる方からは『希望をもらいました』、夜泣き経験者からは『あの頃はつらかったね』など共感してくださる意見ばかりでした。皆さん、おっしゃるのは『今となってはあれも思い出』『とにかく今、夜泣きでつらい皆さん、無理しないで休み時間作ってね』ということでした。

コロナ禍で実家などに頼れなくなったりして、今までよりつらい思いをしてる親御さんもいると思います。そんな方々が本当に無理、我慢をしないで、少しでも休憩時間を取って、心を緩める時間が作れますようにと願うばかりです」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。

サコサコさん「今回のような真面目な漫画はまれで、普段は娘の愉快な言動行動の観察日記のようなものを描いています。これからも、休憩時間に読んでクスッと笑えるような、のんきな漫画を描いていきたいです。インスタグラムを始めたのが娘が3歳の頃からなので、時間ができたら、赤ちゃんの頃のことをまとめてみたいなとも思っています」