子どもを保育園に預けて復職したときのことを描いた漫画がSNS上で話題となっています。娘が11カ月のときに復職した女性。保育園生活に慣れてもらうために断乳をしたことで、娘が泣くたびに罪悪感を覚え、娘が6歳になってからも、実母から、「かわいそう」と言われ続けて…という内容で「気持ちはよく分かります」「頑張りを認めてほしいですね」「間違ってないと信じてます」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

娘との日々が当たり前でなくなる寂しさ

 この漫画を描いたのは、雨(ペンネーム)さんです。インスタグラムでは育児エッセー漫画を発表しています。

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

雨さん「共働きが当たり前になっている今、他人の何気ない一言で傷つくお母さんが少なくありません。後ろめたさや迷いがある中、前向きに頑張っているお母さんたちにかけられる言葉が優しいものであってほしいと思い、漫画にしました」

Q.保育園の準備をしているときは、どんなお気持ちでしたか。

雨さん「一日中、娘と一緒にいられる日が“当たり前”でなくなることが寂しかったです。本当だったら、もっと授乳したかったし、抱っこで寝かしつけもしたかったです。娘と一緒に頑張って、やっと添い寝で寝かしつけられるようになったのに、友人からは『保育園に行くといろいろできるようになっていいね〜』と言われ、切なくもなりました」

Q.「かわいそう」という言葉は他の人にも言われたのでしょうか。

雨さん「保育園入園のために断乳したことで、ずっと母から、『早すぎない?』『かわいそう』と言われていました。母親以外からは言われていません」

Q.「かわいそう」という言葉に反論したことはなかったのですか。

雨さん「『好きで断乳したわけではない』『復職するためにやむを得ないこと』『私だってつらい』などいろいろと反論しましたが、それでも会うたびに『かわいそう』と言われました」

Q.当時、「かわいそう」ではなく、かけてほしかった言葉は。

雨さん「母は姉が小学校に入学するまでワーキングマザーでした。当時、それは珍しいことだったようですが、大変ながらも頑張っていたそうです。だからこそ、ワーキングマザーである私の気持ちを理解してくれるのでは?と思っていただけに『かわいそう』の連続で悲しい気持ちになりました。

私だったら、頑張っているお母さんの気持ちを受け止めて、共感したいです。頑張っている人に『頑張れ』とは言えないので、お母さんの決断を応援したい。人それぞれ、家庭それぞれでいいと思ってほしいです」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

雨さん「ワーキングマザーの方からコメントをたくさん頂き、葛藤する私の気持ちに共感していただけました。また、『かわいそうなんかじゃないよ、寝ている間に口を動かすのは断乳とは関係ないよ!』というコメントも頂きました。同じことで悩んでいるお母さんがたくさんいて安心するとともに、もっと、お母さんやお子さんへの負担が少なく働き続けられる世の中になったらいいなと思います」