夜、娘を寝かしつけた後にふと感じたことを描いた漫画がSNS上で話題となっています。夜、娘を寝かしつけた後、キッチンを片付けていると思わぬ場所で、娘が遊んでいたおもちゃを発見することが多い母親。そんなとき、娘が遊んでいた光景がふと幻のように感じることがあり…という内容で「その気持ち分かります」「キュンとしました」「親って切ない…」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

切ないような、いとおしいような気持ちに

 この漫画を描いたのは、主婦のおだんごママ(ペンネーム)さんです。2歳の娘の育児イラストをインスタグラムで発表しています。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

おだんごママさん「娘が生後半年くらいの頃、どうにか、今のこのかわいい瞬間を残せないか考えていたときにインスタグラムを知り、『育児イラストなら、いつか一緒に見られるのでは?』と思い、描き始めました。私を含めたくさんの人に愛されていた“証し”として残せることがうれしく、趣味で描き続けています」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

おだんごママさん「ドタバタした一日を送って、ようやく過ごす静かな時間にふと、娘が遊んだ形跡を発見して、切ないようないとおしいような気持ちになったことを残しておきたかったからです。余裕がないときは『1人になりたい、1人にしてくれ…』と思ってしまい、それに罪悪感を持つこともあります。そんなネガティブな自分を受け入れるためにも、この気持ちをイラストにしました」

Q.寂しさを感じるようになったのは、いつごろですか。

おだんごママさん「赤ちゃんのときは『大きくなあれ』と願い、少し大きくなった今は、赤ちゃんの頃を懐かしむ日々を過ごしているのですが、1歳を過ぎたあたりから、成長のうれしさと同じかそれより多い割合で、ふと寂しさを感じるようになりました」

Q.キッチンで遊ぶ娘さんをどのように見ていたのでしょうか。

おだんごママさん「このときは作ったばかりのラーニングタワーに上って、1人で遊んでくれたので、よかったなあと思って見ていました。だから、後で思い出したときに余計、キラキラしたのかもしれません。怒った後は1人の時間に『こんな小さい子に、あんなに言わなくてもよかったよなあ…』と胸が詰まることがあります」

Q.失われていくものをどのように残したいと思っていますか。

おだんごママさん「感情や記憶はどうしても薄れてしまうので、そのときの光景をイラストと言葉にして、なるべくたくさん残せたらと思っています。本当は写真や動画にも残したいのですが、ちょうどよくカメラが手元になくて間に合わないことも多いので…」

Q.今後、娘さんが成長していく中で楽しみにしていることは。

おだんごママさん「娘と会話が成り立つようになったら、今までこちらが想像して動いていた“気持ち”の部分が分かるようになってくると思うので、そのあたりが楽しみです。娘がどんなことを思い、どんなことを考え行動しているのか、ずっと知りたかったので」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

おだんごママさん「私の抱いた感覚に共感していただいたり、『子どもが中学生でも同じ気持ちになりますよ。旅立つということを親は本能的に分かっているのかもしれませんね』という先輩ママさんの言葉に納得したりしました。

私はつい、『ちょっと待って〜』『え〜、今〜?』などと言ってしまいがちなのですが、皆さんも同じように、日々、それぞれのやり方で子育てに向き合っていることが分かり、励みにもなりました。どこか遠くの街で、たくさんの人がいろいろな気持ちを持って育児に取り組んでいることを知り、私の1対1の育児にも広い視野が持てるようになります。コメントはとてもありがたいと日々思っています」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。

おだんごママさん「これからも育児をする中で感じた、うれしいこと、かわいいこと、楽しいこと、驚いたこと、悲しかったこと、切ないことなどを素直に表現したいです。また、育児イラストを描く中で仲良くなれた方と、お互いの子どもたちを主人公にグルメエッセーを描いているので、そちらも楽しんでいただけたらと思っています」