家にしか居場所がない母親の孤独を描いた漫画「ママだって色んな顔があっていい。」がSNS上で話題となっています。3年前、夫と生後半年の娘を連れて引っ越してきた女性。当時は家にしか居場所がなく、「母の顔」しかありませんでしたが、その後、子育て支援センターなど“外の世界”とつながろうと努めて…という内容で「なるほど」「子どもにも知ってほしい」「胸にスッと落ちました」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

ある日気付いた「今、結構楽しいかも」

 この漫画を描いたのは、月村 おはぎ(ペンネーム)さん(32)です。イラストレーターとして活動しています。子育てや日常のことを漫画にして、インスタグラムに投稿しています。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

月村 おはぎさん「2020年6月から、インスタグラムで漫画を投稿し始めました。『娘の成長と自分の育児奮闘っぷりを残したい!』『私の経験でも誰かの役に立てばいいな』という思いで始めました」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

月村 おはぎさん「ある日、ふと、『今、結構楽しいかも』と思ったのがきっかけです。コツコツ育児漫画を描いて、自分なりに目標設定もしている今が楽しいと感じています。『3年前は本当に毎日がつらかったなあ…』と思い出しながら漫画にしました」

Q.いつごろから、「複数の顔があった方が安定する」と気付いたのですか。

月村 おはぎさん「転勤後1年くらいして、ママ友とよく遊ぶようになった頃に気付いたと思います。ママ友と一緒に公園に行ったり、児童館に行ったりして視界がパアッと開けたような感覚になりました。そのあたりから、『関わりのある人や場所が増えると気持ちが安定するのかも』と思い始めました」

Q.転勤前はこのような考え方はなかったのでしょうか。

月村 おはぎさん「なかったです。引っ越す前は働いていて、いろんな人と関わっていたので気にしたことがなかったです。転勤して専業主婦になって、子どもと二人きりの空間を経験したからこそ気付けたのかなと思います」

Q.コミュニティーに入るとき、気を付けていることは。

月村 おはぎさん「自分の直感は大事にしています…! 明らかに気が乗らなかったり、何となく嫌な雰囲気を感じたりしたら静かにフェードアウトします(笑)また、私の場合、たくさんのコミュニティーに入ると気疲れするので無理のないよう気を付けています」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

月村 おはぎさん「『母の顔だけになるの分かる!』と共感の声をたくさん頂きました。同じ転勤族のママさんたちからは『今年はコロナの影響で転勤後もどこにも行けず、知り合いもつくれなかったので孤独です』という声も頂きました」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。

月村 おはぎさん「まずは育児漫画のブログを開設したいです…! それといつか、インスタグラムのフォロワーさんの育児体験談を漫画にしてみたいです」