映画「NO CALL NO LIFE」でダブル主演を務める俳優の井上祐貴さん。同作は、親からの愛情を知らずに育った女子高生・佐倉有海(優希美青さん)は学校一の問題児・春川(井上さん)と出会います。それぞれ心に欠落を抱える有海と春川は互いの傷を埋めるように引かれ合いますが…壁井ユカコさんの同名小説の映画化です。

 オトナンサー編集部では、井上さんにインタビューを実施。役との共通点や高校時代の思い出などを聞きました。

「自分だけで解決したい」思いに共感

Q.原作の感想をお願いします。

井上さん(以下敬称略)「読んですぐには作品を理解できませんでした。なので、一度整理して何となく流れをつかんでから再読しました。難しかったですし、春川目線で読んだとき、より分からなくなりました。生い立ちは分かるんですが、演じるときにどういう感情だろうかと悩みました。なので、原作も台本も何回も読んで、春川を作り込んでいきました」

Q.役作りは大変でしたか。

井上「とても難しく、本当に迷いました。何となく役をつかんでからは、より細く、井樫彩監督とディスカッションをして作っていきました」

Q.春川と共通点はありましたか。

井上「ゼロではないですが少ないですね。自分を捨てた母に会いに行くシーンがあるのですが、そのときは心を許している有海にすら何も言わずに会いに行きます。僕も同じ状況になったら、大切な人に何も言わずに会いに行くと思います。大切だからこそ心配をかけたくないし、自分だけで解決したいという思いは共感できました」

Q.井樫監督から要望はありましたか。

井上「要望はありませんでした。苦戦したシーンがいくつかありましたが、そんなときは僕の感情がピークに行く後押しを監督がしてくださいました。あまり多くは語らず、寄り添ってくださる監督です」

Q.優希さんと共演されていかがでしたか。

井上「今回ご一緒するまでは物静かな女優さんというイメージでした。ご一緒してからも途中までは物静かというイメージでしたが、ムードメーカーな方というイメージもプラスされました。スタッフさんと楽しくお話をされたり、優希さんの存在が現場を明るくしていたと思います。僕は周りを見られるほど、そこまで余裕がなくて…でも、作品に対するやる気や情熱は負けないように必死でした」

Q.高校時代のエピソードを教えてください。

井上「放課後、友達とコンビニやボーリングに行ったりしていました。特に思い出に残っているのは文化祭ですね。クラスで出店したのですが、文化祭当日以上に準備が楽しかったです。今考えると青春だったなと思います」

Q.理想の俳優像はありますか。

井上「僕が演じることで『こういう人いそう』と思っていただける俳優になりたいです。これから、いろいろな役をやらせていただきたいですが、『こういう人もいるな』と思っていただければうれしいです」

Q.演じる際に気を付けていることを教えてください。

井上「役によって気を付けることが違います。この役はあまり声を張らないとか、この役は話すときはいつも目を見ているとか。役によって変えています」

 映画「NO CALL NO LIFE」は全国公開中。