映画「NO CALL NO LIFE」でダブル主演を務める女優の優希美青さん。同作は、親からの愛情を知らずに育った女子高生・佐倉有海(優希さん)は学校一の問題児・春川(井上祐貴さん)と出会います。それぞれ心に欠落を抱える有海と春川は互いの傷を埋めるように引かれ合いますが…壁井ユカコさんの同名小説の映画化です。

 オトナンサー編集部では、優希さんにインタビューを実施。原作の感想や役作り、学校生活の思い出などを聞きました。

「問題は何も変わってない」

Q.原作の感想をお願いします。

優希さん(以下敬称略)「恋愛だけじゃなく暴力的な描写や虐待とか、問題になっていることが詰まっていて、数年前に描かれた作品ですが問題は何も変わってないんだなと思いました。私たちの世代と少し前の世代のお話ですが、恋愛については何も変わってないから、すんなり自分の中に入ってきました。重いテーマなのに暗くなりすぎず、作品として楽しめるのがすてきだと思いました」

Q.有海と似ているところはありますか。

優希「後々になって井樫彩監督からお伺いしたのですが、初めて顔合わせで話していたとき、心ここにあらずではないですが、この子は私の話を本当に聞いて理解しているのだろうかと思われていたそうです。考え始めると気になって、それがスッキリするまで、そのことばかり考えてしまうことがあります。考えている間は友達と話していても内容が入ってこないこともあるので、そういうところは有海と似ていると思いました」

Q.役作りにしたことはありますか。

優希「素で演じてくださいと言われていたので、私だったらどうするかを考えていました。私だったらこうする、こう言うみたいに自分と向き合う時間が増えました。セリフは自然と台本と違う言い回しになることも多くなってしまったのですが、井樫監督がそのまま使ってくださるところもありました。今までで一番お芝居している感覚がなかったです」

Q.高校時代はどんな生徒でしたか。

優希「有海みたいにみんなで遊ぶよりは2〜3人でしゃべっていました。乾杯するシーンも、そんなことしてこなかったなと思い返して、うらやましいと思いながら演じていました。途中から通信制の学校に転校して制服を着なくなったので、制服を着て、みんなで再び女子高生を楽しむことができてうれしかったです」

Q.学校生活で思い出に残っていることを教えてください。

優希「元々、ドラマで購買にパンを買いに行くシーンを見ていて憧れがありました。実際に高校に購買があり、ジャージャー麺が人気でした。お昼に行くと売り切れていて、2時間目の入荷したタイミングで買わないとなくなるので、2時間目の授業が押すかどうかで、その日、ジャージャー麺が買えるかどうかが決まります。友達と買いに行くのが楽しかったですし、ささいなことですが思い出に残っています」

Q.井上祐貴さんと共演されていかがでしたか。

優希「別の作品でご一緒したこともあるのですが、そのときは出番が終わった後も残られていて、他の役者さんのお芝居を見ていて勉強熱心な方だなと思いました。今回もその印象は変わらず、撮影前も撮影期間中も春川という役に向き合っていらっしゃって、とても真面目な方だなと思いました」

Q.似ている役と似ていない役、どちらが演じやすいですか。

優希「似ている方が演じやすいです。全く同じ境遇ではないですが、こういうとき、こういう気持ちだったなと思い出せばいいので。経験したことがない役は想像するしかないし、想像が合っているか不安になります。有海は今までで一番演じやすかったです」

Q.演じるときに気を付けていることはありますか。

優希「うそをつかない、リアルさを優先しています。カメラアングル的に、リアルだったらしない動きをすることもありますが、その動作にいかに説得力を持たせられるかと考えて動いています。役に関しても理解できないまま、納得できないまま演じることがないようにしています」

Q.理想の女優像を教えてください。

優希「主役も脇も両方できるようになりたいです。投げかけるお芝居もできれば、受け取るお芝居もできる、相手によって臨機応変に演じられて、いろいろな作品に必要とされる役者になりたいです」

 映画「NO CALL NO LIFE」は全国公開中。