映画「裸の天使 赤い部屋」で主演を務める俳優の木下ほうかさんと、女優の中山来未さん。同作は、不動産会社を経営する松永(木下さん)には週に1度だけ、社長の社会的地位も肩書も忘れて過ごす秘密の隠れ家があります。ある夜、隠れ家で文子(中山さん)に出会った松永はその不思議な魅力にひかれ、深い関係に落ちていく…江戸川乱歩さんの短編小説をアレンジした官能サスペンスです。

 オトナンサー編集部では、木下さんと中山さんにインタビューを実施。物語や演じた役の印象などを聞きました。

役のままの怖いイメージが…

Q.物語はいかがでしたか。

木下さん(以下敬称略)「文子の動機は分からないけど、純愛めいた関係性ができていきます。強引な展開はありますが、よくできた物語だと思ってすらすら読めました」

中山さん(同)「序盤は純愛のお話だと思いました。でも、依存から成り立つ関係性だったので、ただの純愛作品じゃないなと思いました」

Q.文子のキャラクターの印象をお願いします。

中山「本能のままに生きていて、大胆ですがそんなに多くを語らない役なので、正直、理解はできませんでした。恋愛感情は普遍的なものだと思うので、そこから文子というキャラクターを理解しようとしました」

木下「理解はできないけど、男女の関係は理屈では割り切れないこともあります。それは当然のことだし、立場や階級、身分も関係ありません。松永は社長という立場なので、ハニートラップかと危惧していたと思うのですが、文子の魅力が勝ってしまって、深みにハマっていきます」

Q.共演されていかがでしたか。

木下「初対面と今では印象は違います。かなり良くなっています。始まる前は苦手なタイプでした(笑)撮影が進むにつれ、好感度は上がっていきました」

中山「お会いしたこともなかったですし、ほうかさんのことは一方的に作品やバラエティーで拝見していたので、役のままの怖いイメージがありました。何をしても怒られるんじゃないかと思って、顔合わせのときも怖くて絶望しました(笑)でも、現場ではいろいろ教えてくださり、撮影中も優しくて面白かったです」

Q.役を演じる覚悟はすぐにできましたか。

中山「オーディションを受ける段階から、露出シーンがあることは分かっていました。役が決まったときはうれしかったけど、そのときは100パーセントの覚悟はありません。台本を読んでから覚悟が決まりました」

木下「顔合わせをしたとき、『台本以上のことが起こるのが現場です。そのつもりで来てください』と少し脅しをかけました。いろいろな都合でこれ以上はできなかったんだろうなと感じる映画がありますが、そういうのが一番嫌いです。今回の作品はそういうこともなかったです。そういう意味でよくできたチームでした」

Q.松永は二重生活をしていますが、役で違う人生を演じるのは二重生活をしているような感じでしょうか。

木下「日常を役に引っ張られる方と切り替わる方がいます。僕は後者で、あくまで作り事ですから、良くも悪くも現実に影響することはないです。日常に影響があるとしたら、役のために減量したり、肌を焼いたりするくらいです。今回はあまりたくましいとおかしいけど、おなかが出ているのは嫌だから中間の体づくりをしました」

中山「映画『二重生活』のように相手を徹底的に、哲学的にストーキングして深みにハマっていくようなマニアックなことには興味があります。でも、実際に役を引きずったりはしたことはないですね」

Q.今作での挑戦を教えてください。

木下「恋人同士に見えるかです。本物に見えることが重要だと思っていました」

中山「物語の中で、松永を絶対に手に入れることが文子を演じる上での挑戦でした」

 映画「裸の天使 赤い部屋」は全国公開中。