フランスの児童館での出来事を描いた漫画がSNS上で話題となっています。フランス在住の女性。ある日、子どもと児童館に行くとセルフサービスのコーヒーを勧められますが、授乳中なのでカフェインを摂取できないと断ったところ…という内容です。作者の女性に聞きました。

コーヒーを飲んでいるママは多い

 この漫画を描いたのは、あこルース(ペンネーム)さん(35)です。パリ近郊に住む専業主婦で、子育てをしながら漫画を描いています。フランス生活や育児に関することを漫画にして、インスタグラムやブログ「ふらんすメモログ」で発信しています。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

あこルースさん「結婚を機にフランスに移住した2015年から描き始めました。フランスの日々の生活で興味深かったことや困ってしまったこと、夫を含む周りのフランス人との価値観の違いなど、海外に興味を持っている人たちに向けて発信してみたいなと思ったことがきっかけです」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

あこルースさん「長男が小さい頃から通っている児童館でのことで、スタッフの方がセルフの飲み物を勧めてくださいました。そこに来るフランス人のママたちも子どもを見ながらコーヒーを飲んでいる人が多く、そのときのことを漫画にしました」

Q.児童館ではこの後、どんなやりとりがあったのですか。

あこルースさん「『授乳中はアルコールはよくないけれど、カフェインも駄目なんて知らなかった』と言われたり、他のハーブティーを勧められたりしました。そのハーブティーも母乳の分泌を抑制するミントティーだったので、これまた説明すると『日本人は神経質すぎる!』と笑われてしまいました」

Q.フランスでは、こういうことはよくあるのでしょうか。

あこルースさん「カフェインを控える習慣があまりないので、夫の家族にもコーヒーや紅茶を勧められたこともありました。フランスは産後3カ月ほどで職場復帰する方がとても多く、授乳をする期間が短いので、カフェインを気にしない方が多いのだと思います」

Q.その後、上手な断り方は見つかりましたか。

あこルースさん「今回の話に限らずなのですが、私が外国人なのでだいたいのことは『日本ではそうなのね!』と受け入れてくださることが多いです。そして、『摂取することが悪いということはないけれど、自分は少し気になってしまう』ということを伝えるようにしています」

Q.あこルースさんが逆の立場のときはどうしているのでしょうか。

あこルースさん「お客さんをお招きするときは、飲み物だけでもいろいろな種類を用意するようにしています。それでも『喉が渇いていない』『ダイエット中』など言われた場合は無理に勧めないようにしています」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

あこルースさん「『海外で、授乳中のカフェインについて気にしない人が多いのは驚き』『妊娠中でもアルコールも気にしない国があって、妊婦さんがビールをガブガブ飲んでいた!』『飲みたいときに飲ませてほしい!』など面白いコメントを頂きました」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。

あこルースさん「食べ物を描くことが好きで、インスタグラムでは不定期でスイーツのレポ漫画を載せています。オリジナルキャラクターのストーリーを付けて、フランスのお菓子を紹介する漫画を描いてみようと考えています」