息子の言動が一変した出来事を描いた漫画「『気づき』のチカラ」がSNS上で話題となっています。普段から何かと文句が多かった4歳の息子。ある日から、幼稚園のお迎え時にも「もっと早く迎えに来てよ」とママに文句を言うようになりましたが、「お母さんは悲しいよ」というママの言葉に…という内容で「素晴らしい」「そこに気付かない大人もいるのに」「自分で気付いて偉い」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

文句の多い大人になったら…

 この漫画を描いたのは、えみ(ペンネーム)さん(30代)です。3人の子を持つ、現在育児休業中のワーキングマザーです。インスタグラムやブログ「子育て事件簿24時」で育児漫画を発信しています。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

えみさん「5年ほど前、第2子の育休中に漫画を描き始めました。子育てをしていると、面白いことや感動することがたくさんあります。しかし、気付けばあっという間に忘れてしまうので、備忘録として漫画を描くことにしました」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

えみさん「息子が『このまま文句ばかり言う大人になったらどうしよう』と心配していました。しかし、この出来事を機に劇的に文句が減っただけでなく『ありがとう』をたくさん言うようになり、とても感動しました。人の行動を変えるのは『気付き』なのだと改めて感じ、この感動を漫画にしました」

Q.思ったことをすべて伝えたとき、息子さんはどんな様子だったのですか。

えみさん「言われた直後はしばらく黙っていましたが、少しきまりが悪そうに小声で『お迎え来てくれてありがとう』と言ってくれました。その翌日からは、お迎えに行くたびに『お母さん、お迎え来てくれてありがとう!!』と大きな声で元気よく言ってくれるようになりました」

Q.これまで、息子さんに文句を言われたらどのように声掛けをしていたのでしょうか。

えみさん「それまでも、文句を言われるたびに『やってもらって当たり前じゃないんだよ』『文句ばかり言われて悲しい』などと伝えていました。でも、そこまで本気で伝えていたわけではなかったので、息子の心まで届かなかったのだと思います」

Q.息子さんの変化を見たご家族の反応は。

えみさん「夫はかなり驚いていました。夫は『とうくんはもう、文句の多いまま成長するのかなと思っていたけど、ちゃんと言えば分かるんだと驚いた。自分から“ありがとう”も言えるようになって、子どもの成長はすごいと思った』とのことでした」

Q.この気付きがあってから、えみさん自身に何か変化はありましたか。

えみさん「改めて、子ども自身に『気付き』を与えるような接し方が大事だなと思いました。『あなたの言動によって、私はこういう気持ちになった』という伝え方は悪いことに対してだけでなく、いいことに対しても効果的なので意識して伝えるようになりました」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

えみさん「『そこに気付かず大人になる人はいっぱいいるのに、小さいうちに自ら気付くなんて偉すぎます』という意見を頂きました。子どものうちから自然に『ありがとう』が言えるようになっていると、大人になってからも生きていきやすいのではないかなと思います」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。

えみさん「引き続き、わが家の様子を漫画でシェアしていければと思います。また、子どもと関わる上で気を付けていることなども紹介していければと思います」