朝の帯番組「めざまし8」の司会を務め、整いすぎた顔にあふれる爽やかさ、仕事はスマートでそつがない。6人の子どもたち(高校生〜6歳)の親として家事をきっちりこなし、妻への感謝は忘れない。パーフェクトな谷原章介さんが実際に家で見せる素顔とは…。

 父の日を前に毎年行われている「ベスト・ファーザー イエローリボン賞」に、今年は芸能部門で谷原さんが選ばれました。これまでも各界から、その時代を感じさせるすてきなお父さんたちが受賞してきた、40年の歴史ある賞です。

司会者、俳優業、さらに家事まで

 取材に赴き、谷原さんの仕事ぶりを目の当たりにして、まず感じたことは、その無駄のない動きです。授賞式での立ち居振る舞いが「そつがない」の一言。密にならないように登壇者は出たり入ったり、制約が多かったのですが、谷原さんの立ち位置の正確さ、迷いのない動き、もらった花束を瞬時に贈呈者側に向け、シャッターチャンスを作る器用さときたら、3秒で1つ仕事が終わります。

 今回のメインの話題となる、子育て・家事の話になれば、ますます本領発揮。メモを取るのも忘れ、目を見開いて聞いてしまいました。毎日、4時に起きるところから、一日はスタートします。

 谷原さんは10年間、「王様のブランチ」の司会を務めた頃から、需要が高まり、「パネルクイズアタック25」「うたコン」など司会者としての位置を確立しました。ドラマ、映画、舞台と俳優業もしっかり続け、完全に二刀流です。それなのにいつも、家族の朝食を作り、家事をするスーパーパパぶりに信じられない思いでいましたが、今春4月からは新たに「めざまし8」のMCとなり、さすがに朝食作りは断念したとか。

 それでも、午前中に家に帰れる日は帰宅後に家の片付け、掃除に夕食の支度、子どもたちのお風呂とよく動きます。これは、谷原さんの父親がしてくれたことを自分もしているだけで、谷原さんにとっては当たり前のことなのだそうです。

 さらには、妻への感謝の気持ちを忘れません。「妻は6人の子どもたちの学校関連、習い事、塾など全てやっています。これは何より大変です」「帰ると、子どもたちが喜んで迎えてくれるのは、自分が留守の間に妻が僕のことを立てて話してくれているから」。ここまで聞くと、あまりの完璧さにため息が漏れます。

 この、ため息が聞こえたかのように「今はカメラもあるのでこんなふうに話していますが、家では妻がよくしゃべるので、話しかけられれば答える程度。こんな感じではないです」。やっぱりそうなのか、反応がなくておとなしい感じなのかと思ったところで、「ジャイアンみたいな感じですかね」と一言。ジャイアン? あの「ドラえもん」に出てくるガキ大将のジャイアン。どういうことかと言えば、理不尽で面倒くさくて、口うるさいのだそうです。

「ほころびが見えたときのギャップが怖いですから」と笑顔で本音を見せる谷原さん。全て壇上での話でありながら、こちらの心の声と会話が成立したような不思議な感覚に陥りました。この相手の声が聞こえる特技も、職場で家庭で生かされているのでしょう。