映画「サマーフィルムにのって」で主演を務める俳優の伊藤万理華さん。高校3年生のハダシ(伊藤さん)は時代劇が大好きですが、時代劇がなかなか撮れず、くすぶっています。ある日、武士役にぴったりな凛太郎(金子大地さん)が現れ、彼との出会いに運命を感じたハダシは、個性豊かなスタッフを集めて映画を撮り始める…女子高生が映画製作に挑む青春SF映画です。

 オトナンサー編集部では、伊藤さんにインタビューを実施。台本の感想や現場の雰囲気などについて聞きました。

淡く刹那的な世界観

Q.台本を読まれていかがでしたか。

伊藤さん(以下敬称略)「松本壮史監督と脚本の三浦直之さんは以前もご一緒していて、2年越しに受け取った本でした。三浦さんの作る淡い世界観は刹那的で、でも、心に残るものが全部詰め込んであります」

Q.時代劇はお好きですか。

伊藤「この作品に入るために初めて見ました。松本さんから、見るべき時代劇のリストを頂いて、勝新太郎さんが好きという設定なので座頭市から見ました。あえて避けていたわけではないのですが、なんで見てこなかったんだろうと思いました。今の自分が見ても面白くて、あの時代だからこその熱量があり、面白かったです。制限が多く、物が少ない中で、映画作りをしているところに感動しました」

Q.ハダシは「勝新尊い」と言っていますが、伊藤さんの尊いものを教えてください。

伊藤「お洋服です。デザインや物に対してすてきだなと思うと同時に、どんな人が作ったんだろうとか、掘り下げたくなります。作った人まで知りたくなり、調べると新しい発見があります。そういう発見が最初にあったのがお洋服でした」

Q.現場の雰囲気はいかがでしたか。

伊藤「すごく作品に愛があり、いい作品にしようとする人が集まっていました。ハダシに人がついてくるような説得力がないといけないので、まずは仲良くなることから始めました。この作品は私にとってかけがえのない作品になるから、何か残したいと思ってチェキを撮って、仲を深めていきました。撮ったものはみんなに渡し、残ったものはまとめて監督に渡しました。いい写真だと思うので、パンフレットに使われるかもしれません(笑)」

Q.松本監督からの要望はありましたか。

伊藤「髪を切ってくれと言われました。最初はポニーテールのイラストだったので、髪を伸ばしていたのですが、やっぱりショートにしてと言われました。現場に入る前にキャストに手紙を渡してくださって、そこに『ハダシがどれだけ時代劇が好きかを伝えるのが大事』と書かれていたので、その気持ちを一番に考えました」

Q.学生時代の思い出を教えてください。

伊藤「高1の夏から、アイドルグループ・乃木坂46に入ったので思い出は少ないです。高3の夏にダンスの発表会があり、そこで自分で演出を付けたり、振り付けしたり、衣装を調達しました。優勝して、無事卒業できたのが一番の思い出です」

Q.どんな生徒でしたか。

伊藤「カースト上位でもなく、イケてるグループにも入っていません。友達に恵まれていたので、仲の良かった人たちと面白いことをするのが好きでした。たあいもないことで笑って、休み時間に友達の好きなアーティストの音楽をかけながら歌ったり踊ったり、たまにコントをしたりしていました。淡い恋愛模様より、友達同士で笑っていました」

Q.普段、リフレッシュにしていることはありますか。

伊藤「最近は自転車で稽古場に通ったりしています。散歩も好きですが、自転車で見る景色は全然違っていて、風に当たるのがこんなに私にとってリフレッシュになるのかと思いました。どこにでも行けそうな感覚になります」

 映画「サマーフィルムにのって」は8月6日から全国公開。