「お口の恋人」として、さまざまな菓子やアイスを製造・販売しているロッテ。特にガムについては、多彩な味のガムを販売していますが、企画・開発したものの結局商品化されず、「幻の没ネタ」となってしまったガムもあるそうです。

 今回は、「ナポリタン味」「唐揚げ味」「納豆味」という3つの「幻の没ネタガム」の開発経緯や商品化されなかった理由について取材しました。

リアル過ぎてNGに

「ナポリタン味」「唐揚げ味」「納豆味」のガムは、同社が今春ネット上で実施した「あなたの推しガム総選挙」の応募者プレゼントとして登場。同社の担当者によると、「ガムは無味無臭のガムベースに味を付けて商品を開発するため、他の食品と比べて、味と香りをリアルに再現できるという特性があります。そのため当社では、さまざまな味のガムを日々検討しています」とのことで、一見、「えっ!」と思う味も開発しているようです。

 ナポリタン味は、「2013年ごろ、ひそかに起きていた『ナポリタンブーム』にチャンスを感じて開発を検討した」(担当者、以下同)そうですが、「味の再現にこだわった結果、思わずのみ込みそうになってしまい、発売NG」となったそうです。

 唐揚げ味は2009年ごろ、「第1次唐揚げブーム」が起きたことで、「ガムでも唐揚げ味を発売するとヒットするのではないか」と検討。「ガムはちょっと小腹がすいた時にかまれることが多いため、小腹満たしにぴったりな味」と考えたそうですが、「何枚もかむと、口の中がこってりしすぎるため」商品化は見送りに。

 納豆味は1990年代前半に開発。当時、ガムの開発技術が進歩し、納豆の味や香りだけでなく、ぬめりのような食感も再現できるようになったため、「よりリアルな味わいを再現できるのでは」と考えたとのことですが、「納豆のヌメヌメ食感を表現したところ、ガムとして心地よくない食感になり」発売NGとなったそうです。

 いったんボツになった味も、時代の状況によっては「復活」する可能性もあるそうで、「ナポリタン味」ガムについて担当者は「レトロブームの今こそ、再トライのチャンスなのでは?とも思っています」と話しています。