2023年用の年賀状の準備を始める人も多くなる時期ですが、書く際に気を付けるべきことが幾つかあるようです。「これはNG」「できれば避けたい」といったことについて、一般社団法人「マナー&プロトコル・日本伝統文化普及協会」(東京都港区)代表理事でマナーコンサルタントの西出ひろ子さんに聞きました。

「忌み言葉」に注意

Q.あいさつ文で「新年あけましておめでとうございます」と書くのは、問題がありますか。

西出さん「はい。問題があります。『あけまして』の『あける』には『新年になる』の意味があります。よって、『新年あけまして』と書くと二重に書いてしまうことになります。書くときは、『新年おめでとうございます』もしくは『あけましておめでとうございます』と書きましょう」

Q.目上の人に「賀正」「迎春」は使ってもいいのでしょうか。

西出さん「使ってはいけない、ということはありませんが、目上の人には『謹賀新年』や『恭賀新年』と書く方が、敬いの気持ちが伝わります。最も丁寧なのは、『謹んで新春のお祝いを申し上げます』などと文章で書くことです」

Q.前年にお世話になったことを書く際、「去年」と書いてもいいですか。

西出さん「書かない方がいいですね。『去る』は忌み言葉の一つと言われています。『忌み言葉』とは、不幸や縁起の悪いことを連想させてしまう言葉です。『去る』から、関係が離れる、別れるという意味を連想する人もいらっしゃいます。書くときには、『旧年』『昨年』と書きましょう」

Q.ボールペンを使ってもいいのでしょうか。

西出さん「使ってはいけないということはありませんが、一般的にボールペンは事務などの仕事時に使用するイメージがあります。可能であれば、筆や筆ペンで書くことをお勧めします。最近は、サインペンのような感じで扱いやすく、書きやすい筆ペンもあります。年賀状を書くために筆記用具にも気を遣ったということが、相手さまにも伝わるでしょう」

Q.そのほか、「これはやめましょう」ということがあれば、教えてください。

西出さん「『元旦』は、1月1日の朝を意味する言葉です。よって、『一月元旦』と書かないようにしましょう。書くときには、『令和○年 元旦』と書きます。

新年を祝う賀状ですので、先述の通り、『忌み言葉』は書かないように気を付けましょう。例えば、『終わる、切れる、崩れる、落ちる、枯れる、苦しむ、壊れる』などです。また、『別、病、消、流、倒』などの漢字も、年賀状にはふさわしくないとされていますので、使わないように配慮しましょう」