強烈だけど憎めないフレーズ「クソバイス」。エッセイストでタレントの犬山紙子さんが名付けたという、余計なお世話とも取れる“クソみたいな忠告”を意味する言葉です。今回は、私なりに考えた、しゅうとめからの「役に立たないアドバイス」9つを紹介します。

料理が苦手なママを追い込む言葉も…

【「一人っ子でかわいそうね」】

結婚後にグサリと刺さる「子どもはまだなの?」という言葉。例えば、不妊治療をしていることを伝えていなかった場合などに、こう言われることがあるかもしれませんが、治療のことはなかなか言い出せない話でもあります。

第1子が生まれた後、今度は「一人っ子でかわいそうに」と言ってくる人もいます。2人目をなかなか授かれない「2人目不妊」のケースもありますし、「欲しくてもできないこともあるんですよ」と言いたいです。

【「今度はきっと男の子ね」】

第2子の妊娠中、「今度はきっと男の子ね!」と決めている様子のしゅうとめの話もよく耳にします。でも、鎌倉時代の“お世継ぎ誕生”じゃあるまいし、現代は早いうちから性別が分かります。「おなかにいるのは『次女』」と分かっていても、しゅうとめからこんなふうに言われてしまい、性別を伝えるタイミングに悩んでしまう人もいるでしょう。

【「YouTubeを見せてはダメよ」「スマホ育児はやめなさい」】

ママとしても、そんなことは分かっているのです。でも家事をしているときに、わが子が「かまって、かまって」と、まとわりついてくると、家事が全くできないため、YouTubeを見せることだってあるでしょう。「文明の利器に頼ることを許してほしい」。そう考える人もきっと少なくないと思います。

【「母乳で育てないと愛情不足になるわよ」】

人それぞれ、体質はさまざまです。母乳が少ししか出ないママや、出過ぎて困っているママなど、産後の女性にもそれぞれに体質の違いがあります。

母乳で育てることができれば経済的にも助かりますし、赤ちゃんにとって大切な成分も豊富に含まれているので良いのかもしれません。しかし、体質の違いに加え、仕事に復帰して保育園に預けている場合、母乳育児が難しくなることもあります。それぞれの体質と事情があるので、「放っておいてください」と言いたくなるママもいるのではないでしょうか。

【「まだ、おむつをしているの?」】

それぞれの発達段階があるので、おむつを早く卒業したくてもできないことはあるもの。ママも内心焦ってはいるのですから、そういったことはわざわざ言わないでほしいですね。

【「手作りのご飯を食べさせないと体に悪いわよ」】

子どもにレトルトの離乳食を食べさせていたら、「子どもが小さいうちはゼロから作らないと、体によくないわよ」と言われた――。そんな経験はないでしょうか。このように言われると、料理が苦手なママは追い込まれてしまいます。赤ちゃん用のレトルト食品には無添加のものや、栄養バランスがいいものも多くあります。それに、味もよいです。こういったものを上手に利用するのは、悪いことではないと思います。

「専業主婦なんだから、時間あるでしょ」

【「抱っこばかりしていると“抱き癖”がつくわよ」】

子どもが泣くたびに抱っこしてやっていると、「ちょっと甘やかし過ぎているんじゃない?そんなことをしていると、抱き癖がついてしまうわよ」と言ってくるしゅうとめがいます。しかし、それは時代錯誤です。今や「抱き癖をつけましょう」が主流です。幼い頃は、泣いたらたくさん抱っこをし、安心させることによる親子の愛着形成が必要なのです。

【「専業主婦なんだから、時間あるでしょ」】

午前9時から午後5時まで会社で仕事をし、しつけやトイレトレーニング、給食指導などをプロの保育士にやってもらっているママの方が、子育てのストレスが少ないことは実際にあります。ランチだって、会社勤めをしていれば同僚とゆっくり食べられますよね。

一方、0歳から3歳まで、ママが家庭で育てていると、何をするにも子どもがずっとくっついてきます。トイレはドアを開けたまま済ませ、ご飯は立ち食い状態…なんてこともざらでしょう。

しかも、ワーママは「子育てと仕事を両立していて立派だわ」と評価されても、専業主婦は「頑張って専業主婦しているね」とは誰も褒めてくれず、孤独なのです。夫が帰宅するまで「今日も、誰とも口をきかなかった」という状態なのです。そんなママの状況を知れば、「専業主婦なんだから…」なんて言葉を軽々しく口にできないはずです。

【「子育て中なんだから、ネイルしないで」】

さすがに、爪が長く、とがっていると赤ちゃんの肌を傷つけることもあるかもしれませんが、普通の長さに整えていたら、ネイルをしていても赤ちゃんはけがをしませんよ。

常に目に入る手元をかわいくしていると、テンションが上がるもの。家事をしていても子どもの世話をしていても、かわいいデザインの爪が目に入れば、ハッピーな気分になります。これで子育てのストレスが緩和されることもありますし、子どもが「ママかわいい!」と喜んでくれることもあります。だから許してほしいのです。

 以上、しゅうとめからの「役に立たないアドバイス」でした。身内だからこその心配である点は理解しつつ、「ああ、私のためを思って、またクソみたいなアドバイスをしてくれているなあ」と上手にスルーしましょう。