赤ちゃん用スキンケアブランドの「ジョンソン(R)ベビー」を展開するKenvue(ケンビュー)が、「育児や寝かしつけに関する意識調査」を実施し、その結果を公表しました。

育児・家事の分担に関する不満も

 調査は、2月27日から3月1日、0歳から2歳の子どもがいる、20歳から39歳の男女計722人を対象にネット上で実施しました。

 まず、育児で最もストレスを感じることについて、聞きました。「夜泣きの対応をする」(55.1%)が最も多く、「離乳食をつくる・用意する」(14.7%)、「寝かしつけをする」(13.1%)と続きました。子どもの夜泣きや寝かしつけにストレスを感じている人が多いのが分かります。

 また、「あなたは、お子さんの寝かしつけに悩んでいますか、もしくは悩んでいましたか」と聞いたところ、「悩んでいる・悩んでいた」と回答した人は、61.9%に達しました。

「寝かしつけの中で悩みやストレスに感じたこと」について、複数回答可で聞きました。男女ともに、「子どもが寝るまでに時間がかかる」(男性80.8%、女性84.5%)が最も多く、「子どもが夜中に何度も起きてしまう」(男性51.9%、女性59.8%)、「抱っこで寝かしつけても、ベッドに置くと起きてしまう」(男性47.6%、女性49.4%)と続きました。

 また、「自分しか夜泣き対応ができない」(男性4.8%、女性43.9%)のように、男女間で大きな差が生じた項目もありました。寝かしつけの負担が母親に集中しているのが分かります。

「最も年下のお子さまについて、主に寝かしつけを担当しているのはどなたですか」と尋ねたところ、「ママ」が77.6%、「パパ」が20.4%、「その他」が2.1%という結果で、多くの家庭で母親が寝かしつけを担当していることが分かりました。

 この結果を詳しく見てみると、育児休暇中の女性のうち84.5%、職場復帰をしている女性のうち85.1%が寝かしつけを担当しており、働いていても寝かしつけを担当する女性が多いことが明らかとなりました。

 一方、寝かしつけを担当していない男性を対象に、寝かしつけをできるようになりたいと思うかを聞くと、「そう思う」が44.4%、「まあそう思う」が49.5%と、9割以上の人が子どもの寝かしつけができるようになりたいと思っていることが分かりました。

 寝かしつけをしない理由については、「妻の方が寝かしつけるのが早いから」(59.6%)が最も多く、次いで「寝かしつけの時間に帰って来てこられない」(30.3%)、「寝かしつけをしたことはあるが寝てくれなかったので諦めた」(27.3%)と続きました。

 最後に、育休を取得後、職場に復帰している女性を対象に、「育休中と仕事復帰後とで、寝かしつけに関する、あなたのストレス度や負担感に変化はありましたか」と尋ねたところ、「仕事復帰後の方がストレス度は高かった」と回答した人が38.7%に達しました。

 ストレスや負担に変化があった人に理由を聞いたところ、「仕事により疲れがたまっている中で寝かしつけをするのは、育休中よりもはるかに疲れる」「仕事で疲れていて夜泣きや寝付きが悪いと余計にいらいらしてしまうから」といった回答がありました。

 また、「子どもを早く寝かしつけたいが夫があまり協力的でなく自分1人で寝かしつけや家事をやらなければいけないから」「仕事で疲れているのはお互いさまなのに、寝かしつけから夜泣きに対応しない夫にストレスを感じるようになった」など、育児・家事の分担に関する不満がストレスにつながっているという回答も上がっています。