あなたの家には「和室」がありますか。家を新築したり、賃貸住宅に引っ越したりするにあたって、和室の有無について迷っている人もいるのではないでしょうか。AlbaLink(東京都江東区)が運営する“訳あり不動産”情報メディア「訳あり物件買取プロ」が、「和室」に関する意識調査を実施。その結果を発表しました。

子どもがいると重宝?

 調査は2023年5月12日、家に和室がある人を対象に、インターネットリサーチで実施。計500人(男性136人、女性364人)から有効回答を得たものです。なお、回答者の年代は、10代0.8%、20代16.0%、30代37.6%、40代24.2%、50代17.0%、60代以上4.4%となっています。

 全回答者に「家に和室があってよかったか」を聞いたところ、「とてもよかった」が42.4%、「まあよかった」が39.4%となりました。合わせて81.8%の人が「和室があってよかった」と感じていることがうかがえます。

 では、「和室がいると思う理由」についてどう考えているのでしょうか。「和室があってよかった」と答えた409人に聞きました。

 3位は「子どもの遊び場として使いやすい」(42人)です。畳はフローリングより弾力性があるため、足を滑らせる危険性が少ないなど、けがのリスクを減らしてくれる特徴があります。そのため、「まだ子どもが小さいので、転んでもけがをしにくいのが一番の理由(35歳男性)」といったコメントが寄せられた他、「フローリングと違って、子どもがジャンプしても下の階へあまり響かないため(33歳女性)」など、遮音性の高さを挙げる人もいました。

 2位には「昼寝・休憩スペースになる」(94人)がランクイン。「気軽に寝転んだりゴロゴロできるからです(18歳女性)」「地べたに座ったり寝たりできる(24歳女性)」「何も敷かなくても座ったり雑魚寝できたりするので、お昼寝するのにちょうどよく『和室でよかった』と思います(40歳男性)」といった声が集まりました。家で過ごすことが多い人にとっては、うれしい特徴だといえます。

 そして、圧倒的1位となったのは「和室は落ち着く」(162人)でした。「畳の香りが心地よく、落ち着きます(29歳女性)」「落ち着く空間なので、睡眠の質がよくなる(35歳男性)」「昔から和室のある家に住んでいたため、和室にいると落ち着きます(48歳女性)」など、「フローリングより畳の方が落ち着ける」と感じる人が多いことがうかがえる結果となりました。

 調査結果を受けて、同社は「最近の新築住宅やマンションでは、『和室があると家全体の統一感が損なわれる』などの理由から和室を作らないケースも多々あります。しかし実際には『あってよかった』と感じている人が多いと分かります」とコメントを寄せています。