茶わん蒸しや炊き込みご飯などには、イチョウの実である「ギンナン」が使われることがあります。どのような栄養素が含まれているか、気になったことがある人は多いと思います。ギンナンには、実際にどのような栄養素が含まれているのでしょうか。管理栄養士の桜井このさんに、教えていただきました。

カリウムやビタミンAなどを含む

Q.ギンナンに含まれている栄養素について、教えてください。

桜井さん「ギンナンに多く含まれる主な栄養素は、カリウムやパントテン酸、ビタミンA、ビタミンCなどです。カリウムは体内の余分なナトリウムを体の外に排出しやすくさせる効果があるため、むくみの解消に良いとされています。また、パントテン酸は脂質や糖質の代謝を助けるほか、ビタミンAはアンチエイジング効果、ビタミンCは抗酸化作用や皮膚・コラーゲンの生成などを助ける働きを持ちます。

そのほか、ギンナンにはビタミンB、セレン、クロムなども含まれています」

Q.ギンナンはどのように調理すればよいのでしょうか。

桜井さん「ビタミンCは熱に弱いため、加熱すると減ってしまうのですが、ギンナンは生食ができません。生で食べると食中毒を引き起こす成分が含まれているため、炒めたりゆでたりするなどして食べると良いですね」

Q.ギンナンの1日の適正な摂取量について、教えてください。食べ過ぎると、どのような問題が生じる可能性がありますか。

桜井さん「摂取量ですが、大人の場合は1日6〜7個、小さな子どもの場合は1日1〜2個程度が目安とされています。特に内蔵の成長段階にあるお子さんは、摂取量に注意しましょう。

ギンナンを過剰に摂取すると『ギンナン中毒』と呼ばれる中毒症状を引き起こしてしまう可能性があるため、注意が必要です。ギンナンには『メチルピリドキシン』という成分が微量に含まれていて、ビタミンB6の働きを阻害する効果があります。これを大量に摂取することでけいれんや呼吸困難、目まいなどを引き起こすことが報告されています。

もちろん、食べ過ぎなければ中毒症状は起きないため、安心してください」