1月13日は「成人の日」ですが、全国47都道府県のうち28県で、この日に「成人式」を開く市町村がないことが分かりました。「進学や就職で古里を離れた新成人が参加しやすいように」といった配慮から、3連休の中日にあたる1月12日や、8月のお盆休み期間、正月休みの時期などに開く市町村が多く、「成人式のない成人の日」が多くの地域で見られるようになっています。

「雪国」ならではの事情も

「新成人を祝う会」「はたちのつどい」などと題した「成人式」の主催者は、主に市区町村や市区町村教育委員会ですが、多くの都道府県教育委員会が地元の成人式開催状況を取りまとめています。

 各県教委への取材やホームページの公表資料などを調べた結果、青森県を除く東北5県、関東の茨城、栃木、群馬各県、北陸の新潟、富山、福井各県、山梨、長野、静岡、三重各県、広島県を除く中国4県、四国全4県、九州・沖縄では佐賀、長崎、大分、宮崎、沖縄各県の計28県で、1月13日に成人式を開く市町村がないことが分かりました。

 このうち、山形県教委は今年の成人式実施予定をまとめた資料の中で、県内市町村が「1月13日の『成人の日』に成人式を実施しない理由」も公表。全35市町村に複数回答で聞いたところ、「帰省しやすい時期に実施し、県外在住者からの参加も得るため」が32と大半を占め、「積雪の心配がない気候のよい時期に実施するため」も28で8割に上りました。

 山形県では、22市町村が8月14〜16日のお盆休みに当たる期間に成人式を予定。春の大型連休期間や3月に開く市町もあり、雪国ならではの事情があるようです。

 福島県教委は、成人式の開催期日の推移を公表。資料によると、「成人の日」が1月15日に固定されていた1999年までは、1月15日開催が主流で、1999年は1月15日が50市町村、8月15日開催が33市町村でした。

「ハッピーマンデー制度」によって成人の日が「1月の第2月曜日」になった2000年は、その年の成人の日である1月10日が39市町村、その前日開催が9市町村でしたが、その後、前日開催が増えていき、2005年には成人の日開催がゼロ、前日開催が53市町村となりました。

 地方で「成人式のない成人の日」が増える一方、首都圏(東京都、埼玉、千葉、神奈川各県)や関西2府4県などでは、いずれかの市区町村で1月13日に成人式を開催。進学や就職による若者の動きが「成人の日」の風景に反映しているようです。