スーパーなどの総菜売り場で、消費期限が近くなった商品に張られる「値引きシール」。食費を節約したいときに助かるという人も多いと思いますが、中には、値引きシールが張られ商品を買うことを「恥ずかしい」と思う人もいるようで、交際中の男女が一緒にスーパーへ行き、値引きシール付きの商品を買うかどうかで、もめることもあるようです。

 お金を巡る価値観の違う2人がそのまま、結婚しても大丈夫なのでしょうか。結婚マッチングサービス「STORIA」代表でコラムニストの沢宮里奈さんに聞きました。

お金全般で意見違えば…

Q.値引きシール付きの商品を買うことについて、「得をした」と思う人と「恥ずかしい」と思う人がいるようです。それぞれ、なぜ、そのように思うのでしょうか。

沢宮さん「値引きシールで『得をした』と思う人は単純に、通常価格よりも安く買えたということに喜びを感じています。一方、『恥ずかしい』と思う人は『誰も買わずに値下げされたようなものを自分が買うこと』に恥ずかしさを感じます。また、自分のそのような姿を他人に見られることにも恥ずかしさを覚えるのです」

Q.結婚も考えつつ、交際中の男女が値引きシール付きの商品を買うことについて、片方が「得をした」と思い、もう片方が「恥ずかしい」と思う場合、その感じ方の違いは2人の結婚にとって許容範囲内のことでしょうか。致命的なことでしょうか。

沢宮さん「長い結婚生活の中で、値引きシール程度のことは致命的なことではありません。2人が交際している中で、その程度のことよりも相手の良いところの方がはるかに多いのであれば、結婚を考え直すというのはもったいないことだといえるでしょう。ただし、スーパーの値引きシールだけでなく、お金に関すること全般に関して意見が合わないなら、結婚を考え直すべきかもしれません」

Q.「値引きシールが1点くらいならいい。でも、買い物かご全部が値引きシールは恥ずかしい」という男性(女性)と、「全部値引きシールを狙う」という女性(男性)の場合はどうでしょうか。

沢宮さん「こちらも結婚を考え直すほどの大きな価値観の違いとはいえません。『値引きシールが1点くらいならいい』と考えている人は『値引きシールを買いたい』側へ適度に妥協しているのですから、『全部値引きシールを狙う』という人も『1点くらいならいい』側へ少しずつ、妥協することを考えてみましょう」

Q.値引きシールだけなら致命的ではないとのことですが、それでも、お互いに気まずさを感じるかもしれません。男女の考え方が違った場合、結婚に向けて、どのようにその違いを埋めていったらよいのでしょうか。

沢宮さん「スーパーへ一緒に行くたび、また、冷蔵庫を開けるたびに恥ずかしさを感じる、あるいは損をしたように感じるというのでは、精神的に厳しいのもよく分かります。そのようなときは、大きな買い物は男性に任せる、細かい買い物は女性に任せるなど役割分担をしてみましょう。例えば、総菜に関しては『値引きシール肯定派』だけが買い物をして精算を済ませてしまえば、否定派も恥ずかしい思いをせずにすみます」

Q.役割分担をしたり、その他の方法で違いを埋めようとしたりしても、うまくいかなかった場合、そのまま結婚しても大丈夫なのでしょうか。

沢宮さん「スーパーの値引きシールだけなら、そのまま結婚しても何とかなると思いますが、先述したように、お金に関すること全般に関して意見が合わないなら、結婚を考え直すべきです。離婚理由の上位に上がることが経済的な価値観の違いだからです。

ただし、結婚はどちらかの価値観に合わせることの連続です。値引きシールのことをはじめ、一つずつ話し合って、意見をすり合わせていきましょう。相手の良いところのプラスが価値観の違いのマイナスを上回っているのであれば、結婚を考え直すのはとてももったいないことだからです」