男性4人組エアバンド、ゴールデンボンバーの鬼龍院翔さんが9月4日、一般女性との結婚を発表しましたが、その4日後、別の女性とも長年、交際していたことを週刊誌が報じ、波紋が広がっています。記事によると、鬼龍院さんは当該の女性と10年にわたって交際しており、妻との交際期間と重なっていたようです。

 鬼龍院さんは自身のブログで「10年来仲良くしている女性の友人がいることは事実」「最後に(女性と)お会いしたのは3月で、そのときに結婚の予定があることを話した」「以後、会っていない」などと週刊誌側に回答したことを説明した上で、謝罪しました。

 また、鬼龍院さんは9月19日にインターネット番組に出演した際にも謝罪しましたが、ネット上では「10年は長い」「自分を守って相手を傷つけている」など批判的な意見が多く寄せられており、騒動はしばらく収まりそうにありません。結婚直後に相手の「二股交際」が分かった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。夫婦カウンセラーの木村泰之さんに聞きました。

二股発覚後の夫の態度に注目

Q.結婚直後、夫が別の女性と長年、交際していたことが分かった場合、妻は離婚も視野に話し合いを進めた方がよいのでしょうか。対処法について教えてください。

木村さん「そもそも、結婚するときはお互いに『この人なら間違いない』『この人と一緒になりたい』という思いで決断するわけです。過去の恋愛経験についても『他に交際している人はいないと聞いている』『前に好きだった人のことは、もう別れたと言ってくれた』といった形で、双方が事実確認をした上で安心して、結婚に踏み切っているはずです。

しかし、そういう確認をしても結婚後に違う女性の存在を知れば、ショックも大きいでしょう。いろいろと考えた中で、傷は浅い方がいいと離婚を選ぶ人もいれば、『一度、結婚を決めた自分を変えたくない』と夫婦を続ける人もいます。今後も夫婦を続けるかどうかは、二股発覚後の夫の態度が一番の判断材料です。そのためには夫婦で話し合う必要がありますが、ただの話し合いだと、夫に緊張感がなく、その場しのぎの謝罪で終わる可能性があります。

話し合いをする際は『離婚も視野に入れている』ということを心の中にとどめるだけでなく、必ず、相手に伝えましょう。話し合いでは、その女性に未練を残しているのか、それとも、キッパリと断ち切るのか、夫の気持ちをはっきり聞くとともに、夫が真剣な態度で誠意を持って、話し合いに応じているかどうかに注目してください。話し合いをしても、夫に対する不信感が拭えないのであれば、離婚を決断しても問題ありません」

Q.離婚しない場合、二股関係を続けていた相手と一緒に生活を続けることは可能なのでしょうか。二股発覚後の相手と夫婦生活を続けるための心構えについて、教えてください。

木村さん「自分が信じていた人が二股を続けていたことが分かれば、誰でも、その相手に疑心暗鬼になります。その不安な気持ちのままで夫婦を続けるのは難しいはずです。では、どうすれば夫婦を続けることが可能なのでしょうか。もちろん、その不安を解消する夫の誠意も大事ですが、夫婦を続けることを選んだ自分の信念も必要です。二股の事実を隠されていたとはいえ、その夫を好きになって結婚を決意したのです。

『だまされた自分も自分。この経験をどう生かすのかは自分次第』という思いが必要でしょう。鬼龍院翔さんのケースを見ても、奥さんには『週刊誌が報道しなければ分からなかった』『夫の口から先に言ってくれなかった』という、やるせない気持ちがあるはずです。しかし、そもそも、人気商売をしている夫ですから、今回の話も含め、夫の過去をすべて知ることは難しいと思います。

『ある程度リスクを承知で結婚した、もちろん、今後もあってもおかしくない』と考えた方がよいでしょう。夫婦の間には不倫など、夫婦仲を揺るがすようなトラブルが起きることもあります。それでも、夫婦を続けていくには、夫には『夫婦になることへの覚悟が足りなかった』と、それまでの行動を改めること、妻には『現実から逃げない夫婦をつくる』という意識がそれぞれ求められます」

結婚決めたのに、なぜ二股?

Q.鬼龍院さんのように、結婚を決めた相手がいるにもかかわらず、別の女性と交際する人がいるのはなぜでしょうか。

木村さん「『優柔不断で、自分が一番かわいい』という、その男性の性格が大きく影響していると思います。つまり、結婚相手だけでなく、交際中の女性にもいい顔をしていて、『都合の悪いことを言えない』『ノーとは言わない、ノーとは言えない』といった状況を自分でつくっているのです。

結婚を決めたのであれば、けじめも責任を取る気持ちも必要です。しかし、それができないのは『ひきょうな男』『私をだました男』と、交際相手から、後ろ指を指されたくないという保身が優先しているからです。ずるずると結論を先延ばしにする姿勢や言い訳がましい態度が、結果的に周囲の人間を不幸にしています。人を傷つけることを分かっているのに、それを回避できない心の弱さがこういう状況を招いているのです」

Q.二股が分かった後、夫婦がうまく、関係を修復するコツや心構えについて教えてください。

木村さん「二股をした夫を選んだ自分が納得する状況をつくることがポイントです。そのためには『夫は喉元過ぎれば、また他の女性に接近するかもしれない』と不安を抱くのではなく、『今まで、自分をなめていた夫を見返す』『二股をかけられた苦痛以上に自分が強く成長する』という信念を持つことです。つまり、『夫が自分をなめなくなった』と分かるくらいに、隙を見せない妻になることです。

『妻にはかなわない。バカなことをしていると離婚される』と夫に感じさせることで、妻が主導権を握れば、夫婦関係はうまく回りますし、実際にそういったケースは多いです。少なくとも、夫婦間でトラブルがあった後は『なあなあの関係』『相手をなめる、相手になめられる関係』『(相手に)何をやっても大丈夫だろうという過信を抱かせる関係』に陥らないようにしてください」

Q.ちなみに、結婚直後に相手の「二股」が発覚するケースは多いのでしょうか。

木村さん「結婚直後に二股が発覚することはそれほど多くはありませんが、結婚後、しばらくたってから、二股が発覚するケースは少なからずあります。よくあるのが、あるとき、『夫の様子がおかしい』と思ってスマホを調べると、別の女性との不倫が進行していたことを知るとともに、過去のLINEなどで、結婚前後にも別の交際女性がいたことを知るパターンです。夫がまさか、そんなことをしていたとは妻は思っていないため、発覚が遅れるのです。

すでに夫婦の間に子どももいて、今はその交際女性と別れているとなると『昔のことを知ってショックだけど、今更、どうすればいいのか』『今の不倫相手もどうにかしなければいけない』と考えるようになります。すると、今の不倫に加えて、結婚当時の夫の二股が『ぶつけようのない怒り』になって、余計に苦しむことになるのです。夫を問い詰めても『そんなこと忘れた』『昔のことをごちゃごちゃ言うな』と逆ギレされることが多いので、どうしてもこじれます。

先述のように、夫になめられていたことを知ったときは主導権を握るチャンスに変える発想が大事です。こういったケースでは、今の不倫の償いだけでなく、結婚当時の二股の償いもさせる必要があるでしょう」