あれだけ注目されても、過労死の問題がなくなる気配がない。全体でみると、日本の長時間労働は1980年代後半をピークに減少傾向にあるものの、それは非正規社員が増えたことによる短時間労働者が多くなったためで、フルタイム社員の労働時間は、あいかわらず長いままだ。リクルートマネジメントソリューションズが20〜30代の若手世代の正社員を対象に実施した「長労働時間に関する実態と意識調査」でも、そうした傾向が強いことが浮き彫りにされている。

_prw_PI7im_Gr28wXVs 調査の対象は週5日以上勤務の20〜30代の正社員528人で、男女別にみると、とりわけ男性の長時間労働が目立つ。時間外労働を含め月間240時間以上働く、“過労死ライン”を越える人が約1割もいる。

_prw_PI6fl_q1T40F03 これら長時間労働者の7割を超す人が「もっと短い方が望ましい」としているが、一方では、「報酬を維持したい」ために労働時間を短くしたくない人も少なからずいて、「長時間労働=ブラック」と一概にはいえない様子だ。