女の子、そして女性なら、一度は読んだことがあるであろう小説『赤毛のアン』シリーズ。小説『赤毛のアン』には、主人公のアンが養父母と一緒に暮らす、美しい島の風景がたびたび描写されている。その島のモデルとなったのが、著者のルーシー・モード・モンゴメリがこよなく愛した土地、カナダのプリンスエドワード島(PEI)である。そしてプリンスエドワード島といえば、アンの家「グリーン・ゲーブルズ」だ。もともとは小説の中に登場する家のひとつだが、それを再現した家が「グリーン・ゲーブルズ」として実際に存在し、多くの観光客を引きつけている。今回は、プリンスエドワード島国立公園内にある「グリーン・ゲイブルズ・ヘリテージ・プレイス」を紹介する。

1.“緑の切妻屋根”「グリーン・ゲーブルズ」

 小説の中ではアンが生活した家だが、グリーン・ゲーブルズとして再現されている家そのものは、モンゴメリの親戚が住んでいたもの。モンゴメリ自身はそのすぐ近くで育ち、頻繁にこの親戚宅を訪れている。小説全般についていえることだが、モンゴメリは身近なものや風景から多くの着想を得て、それをもとに物語を書いている。モンゴメリが生涯に書き上げた小説20冊のうち、19冊はPEIを舞台としている。

2.「アンの家」

 緑の切妻屋根(グリーン・ゲーブルズ)の家は、入ると『赤毛のアン』の世界が忠実に再現されている。「アンの部屋」はもちろん、アンが憧れた「ゲストルーム」、養母「マリラの部屋」、養父「マシューの部屋」、「キッチン」などを実際に見て回ることができる。

3.「恋人の小径」

 小説の中で、アンが親友ダイアナとともに歩く通学路「恋人の小径(Lovers Lane)」。この小径や「おばけ森(Haunted Woods)」も、モンゴメリ自身が歩き回った“実物”が「グリーン・ゲイブルズ・ヘリテージ・プレイス」内にあり、訪れる人はアンになった気分で散策することができる。

 敷地内にはそのほか、モンゴメリの生い立ちを紹介する展示物、アンやダイアナの衣装が体験できるコーナーやクラフトが行える一角などもある。家族でアクティビティーを楽しんだり、美しい庭・森を眺めたりして、アンの世界を隅々まで満喫しよう〜。