黄色い車体に「HATO BUS」の赤いロゴがトレードマークの「はとバス」の快走が止まらない。東京や横浜の観光地を巡る東京観光コースは昨年秋から乗客が急増し、6月末までの1年間で93万4306人になった。前年の同じ時期より9.6%多く、日本中がバブル景気にわいた1989年度(89年7月〜90年6月)の94万4872人に迫る勢いだ。

 人気が高いのは、通年で一般公開されるようになった迎賓館赤坂離宮(東京都港区)や、ユネスコ世界文化遺産に登録された国立西洋美術館(台東区)を組み込んだコース。はとバスの東京観光は、前回の東京五輪が開催された1964年度の約123万人が過去最高だった。レジャーが多様化した70年代半ばからは年間80万人前後が続き、バブル期にはいったん盛り返したものの、その後は2001年度の約52万人まで落ち込んでいた。

 3年後には、2020年東京五輪・パラリンピックがある。ツアーを運行する「はとバス」(大田区)の担当者は「最大のチャンスだ。さらに右肩上がりが予想できる」と話しており、ほぼ半世紀ぶりの「100万人超え」を目指し、五輪関連の新ツアーを企画するという。